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ビッグデータを活かす!

皆さん、おはようございます!
しばらく真夏の様な陽気がつづきましたが、今日は曇り空で涼しいですね。
空気の澄んだ信州の陽の光で焼けた肌が癒されます。
GWを前に、少しオーバーヒート気味の気持ちも整えたいと思います。



カルチュア・コンビニエンス・クラブ(=CCC)傘下のCCCマーケティングがTポイントのデータを活用するコンテストを開催したそうです。
6500万人分もの購買データが蓄積されているといいますから、その情報量に驚かされるとともに、そのビッグデーターの活用方法についてはこれからなんですね。


Tポイントカードといえば、先日公表された伊藤忠商事によるユニー・ファミマを子会社化することが思い出されます。子会社化する目的の一つとして遅れている顧客データ分析とその活用について、伊藤忠商事を中心に一体的に取り組んで行くことが狙いとされています。ファミリマートと言えば、Tポイントカードを利用できましたね。


今回のコンテストでは、購買履歴をもとに在庫を確認したり、ニッチで人気の高い商品を自動抽出するシステムが最優秀賞を受賞したそうです。
その他にも、生活データをもとにした婚活マッチングアプリやポイント送金アプリを提案した参加者が受賞しているとのことです。


蓄積されたビッグデータからどの様な顧客の消費者の行動パターンを読み取り売上拡大に繋げるかというよりも、流通業界での効率的な店舗運営や付帯サービスといった仕組みを考えた参加者が上位にランクインしているようですね。ビッグデータから何をどの様に読み取るかは、それこそ多種多様、千差万別です。


CCCマーケティングでは、今回のコンテストの狙いをビッグデータ一部の企業が独占的に使用するのではなく、社会全体に還元して行くことにあるとしています。確かにビッグデータというものは、通貨と同じ様に社会資本としてインフラ的な側面が強いと思います。それをどう活かすか、一企業では限界があり宝の持ち腐れとなってしまいます。


パーク24がトヨタ自動車と業務提携して、カーシェアリング事業で蓄積した会員属性と紐付けされた運転情報を自動運転車の開発に活かす事例もあります。同社が自ら得たビッグデータを自社のみで活用しようとしても、その使い方には限界があり、トヨタ自動車と
連携することにより初めて社会的に意義のあることに活かすことが出来ます。


情報化社会といいますと、まだまだIoTやAIといった概念ばかりに目が奪われがちです。それは、機械同士がインターネットで結ばれ、そこから得られる情報をAIという人工知能で解析して判断するというものです。何を解析して、どの様な判断を導き出すかを考えるのは人間のアイディアだと思います。


その意味では、まだまだビッグデータを集めることばかりに終始しており、それをどの様に活かして行くかを考えるのはこれからなんだと思います。
このビッグデータを活かして私たちの暮らしをどの様に便利にしていくかは、非常に汎用性が広い分野であり、これからの時代の一大産業になるのではないでしょうか。


今までの既存産業でも、もちろんビッグデータの活用を考えて行くのでしょうが、駐車場運営事業者と自動車メーカーの連携のように、その業界を越えてどの様な新しいサービスを見い出して行くかは、なかなか当事者同士だけでは出来ないことだと思います。今回のコンテストの様に、外部の第三者のアイディアに負う部分も大きいと思います。


企業組織というものは個々人が寄り集まった集合体です。組織自体はアイディアを生み出す訳ではなく、その組織に帰属する個人個人の発案力を源泉とするものです。
この様に考えて行きますと、やはりこれからの情報化社会は全体最適のスケールメリットを追求する今までの時代とは異なり、個人にスポットがあたる時代だと思います。


個人個人ひとり一人が良いアイディアを発案する為には、精神的により良い充実した豊かな暮らしを実現して行くことに他ならないと思います。
いまは時代の端境期にありますが、社会の仕組みは今までとは全く異なるものに変容して行くことでしょう。


今日もありがとうございます。
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