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商売のカタチ!

皆さん、おはようございます!
今日も朝から素晴らしい天気ですね!昨日まで滞在していた松本も、もの凄くよい天気でした。今回はフェスティバルでマルシェのお手伝いで終日屋外に居たものですから、
顔や手の甲は日に焼けて真っ赤に火照ってしまいました。



パーク24という駐車場運営最大手がトヨタ自動車と業務提携した話題に先日触れたと思います。そのパーク24が、次世代自動車開発のキープレーヤーとして脚光を浴びはじめているそうです。駐車場運営に次ぐ収益の柱として育てて来たカーシェアリング事業が、自動運転などの新技術の開発に欠かせないデータの宝庫となっている為です。


2009年より参入したカーシェアリング事業では、既に96万人の会員と全国に他社を圧倒する2万台もの車両を配置しています。運転データを会員情報と紐付けしており、何歳の人が、いつ、どこで急ブレーキを踏んだかという情報から、運転し難い場所を特定することも可能となっているそうです。


トヨタ自動車はその運転情報を自動運転車の開発に活かす事に目を付けて業務提携に至ったそうです。自家用車ですと、1日に利用される自動車の稼働率が平均30分程度であるのに対して、このカーシェアリングの車両の稼働率が1日あたり4~5時間であることも、豊富な運転データを収集するのに好都合であるといえます。


パーク24は、もともと建て看板の板金塗装の事業を行っていたことをご存知でしょうか。現オーナー社長が現在のタイムシェアリングの駐車場運営事業を創業し、全国展開を果たし、カーシェアリング事業を行うまでに至っています。将来のビジョンは、クルマ社会のインフラを支える企業になることだそうです。


きっと駐車場案内表示板関係の建て看板を手掛ける中で、駐車場管理、しかも時間貸しという新しい事業を思いついたのでしょう。一昔前の駐車場と言えば、空き地を持つ土地所有者が土地を遊ばせていても税金ばかりが掛かってしまうので一時的に駐車場として活用することが多かったと思います。


通常、建物であれば専門の管理業者がいて少しでも収益力を高める様に運営するのですが、当時は駐車場管理業者というものは存在しませんでした。そこで、月極めだけではなく時間貸し需要が存在することに目を付け、それを土地オーナーに替わり管理することにより収益力を高めることを見い出したものと思います。


駐車場を利用する自動車の所有者の立場に立てば、1日に平均30分程度しか利用しない車の維持管理コストを考えますと、クルマを所有することが必ずしも経済合理性に適っているとは言えません。そこで、新たない挑戦したのがカーシェアリングという分野であったのでしょう。


そして、そのカーシェアリング事業により蓄積される運転データが、時代の進展もあって次世代のクルマである自動運転車の開発になくてはならないものとして見い出された訳です。この創業事業から、現在に至るまでの事業の変遷を見ていますと、地道な商売の積み重ねが時代の先端を行く企業として進化していることに思わず唸ってしまいます。


商売というものは、愚直にお客様のニーズに応える代表的な事例だと思います。
大手企業をはじめ、現在の企業の多くが、これからの時代の事業を描き切れないでいると言われています。それは、唐突に情報技術を開発して新たな商品を生み出す様なものではなく、お客様が何に困っているかに充分に耳を傾けて、それに応えることでしょう。


その上で、地道な商売を繰り返す事により、それを事業の「型」として昇華させることだと思います。その過程は暗黙知の形式知化といって良いかもしれません。身体で体得した暗黙知として定着せずして、一足飛びに形式知として事業を標準化することは出来ません。そこには全人格的なヒューマンタッチな部分が必要なんだと思います。


今回、松本で行われたフェスティバルは、林業会社と製材会社の共同主催により開催されています。日頃、自然を相手に樹木の裁断を行っている林業マン達のチームワークと身体に宿る個人技によるマルシェのクラフトには、驚きと目に瞠るものがものがあります。日頃、荒々しい仕事に携わっていますが、プロとしてのあるべき姿を見た様に思います。


所詮、企業とは人の寄せ集めにしか過ぎません。その個々人がいかに自らの専門性を通じて心・技・体を磨き、チームとして切磋琢磨することこそが、企業としての組織力の源泉になるものと改めて認識しました。一つのことを遣り続けることにより、また次の道が開けて来る。商売もその様なものではないでしょうか。


今の企業を見ていますと、形式知ばかりで物事を捉え過ぎているように思えます。
もっと個々人がお客様の声に耳を傾けることにより、明日に対する活路が見い出せるのではないでしょうか。頭ばかりで、将来を見通しても、そこからは将来為すべきことは見えてこないと思います。


今日もありがとうございます。
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