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地域経済の活性化!

皆さん、おはようございます!
朝5時台の空は既に明るくなっています。夕方5時台もまだ明るいですね。
つい先日まで朝6時半をまわる頃にようやく明るくなりだして、夕方4時半には陽が落ちていた頃に比べますと、確実に季節が変わったことを知らせてくれます。



地方都市の活性化が喫緊の課題となっています。
山形の最後の百貨店大沼が再生ファンドの支援を受けて存続を目指すそうです。
最盛期には、この大沼、丸久松坂屋の地元百貨店のほか、十字屋、緑屋、長崎屋、ダイエー、ジャスコ、ニチイといった大型商業施設が8つもあったそうです。


各々の撤退後には、規模を縮小して別の店舗が入居したり、マンションや更地になったりしているそうです。この大沼もピーク時の2000年には年間売上高が200億円もあったのが、最近では80億円と赤字が続いています。従来は東京で流行のアパレルを地元の富裕層に伝えることが主眼でしたが、今では仙台まで客足が伸びているそうです。


これも情報化による社会の変化として考えられると思います。従来ですと小売店舗の情報は折り込みチラシや地方テレビコマーシャルが相場だったと思いますが、今では誰もが携帯端末を片手に、それこそ仙台の商業施設の情報をリアルに得ることが出来る時代です。それも、消費者が書き込んだ生の情報ほど信頼に足るものはありません。


また、地方都市はどこも言えることだと思うのですが、首都圏の大手資本が入って来て、店舗で販売するものが全国どこの店舗でも標準化され、同じ商品が同じフロアの同じ棚に陳列される様になってしまっています。どこの地方都市に行っても、同じ様な看板が立ち並び、その地域の個性が没個性となってしまっています。


個人の消費者の欲求レベルはどんどん上がって行きます。現在における新たなモノ・情報(=コト)を求めて欲求を満たそうとしていますが、供給する側がそれに追いつかなくなっているとも言えます。また、地方都市没落の原因として、全国チェーンの商業店舗で上がった売上が首都圏にある本部に吸い上げられてしまい、地域内で循環しない。


この大沼では、再生策としてアパレルを縮小し、食に関連する売り場を拡大するそうです。サクランボなど有名な食材以外にも、地元の魅力的な素材を発掘し、磨きを掛けて販売する計画を持っています。「地元で生み出される特徴的な商品をセレクトし、デザインして売るのがこれからの地方百貨店のあり方」としています。


いまの消費者は規格化・標準化されたモノについては、日常の買回り品であれば価格の安さを訴求しますが、百貨店で扱う様な高級品については自らのライフスタイルにとっての意味性を追求します。そこには、それを購入して使用することについての自らのストーリーと合致しているかが問われます。


山形にも昔から受け継がれた山形にしかないクラフトや名産品が多数あると思いますが、それが規格化・標準化された価格訴求する商品に押されて埋没してしまっているものと思います。歴史性のあるモノはその歴史の中で様々な人々に使い磨かれてきた良さがあります。その商品のコトに消費者が触れた時に新たな需要を喚起する時代なのでしょう。


それは、山形という地域内だけで考えた時もそうですが、情報社会ですので全国の消費者の目に触れることになります。山形の一百貨店ではありますが地域内で商売が完結するのは勿論ですが、結果的に全国に対しても特徴のある地域百貨店として認識される様になるものと思います。


この大沼の取り組みを地域の商店街として取り組み相互補完が出来れば、自然としごと、ひと、おかねが地域内で循環する様になってくると思います。それが地域再生の処方箋である様に思います。その為には、そこで生活をする人々の意識として、個人と社会の関係の中で、意識的に地域社会にも目をやる必要があると思います。


いまの社会は仕組みが分化され専門化されています。そこに情報化による消費者行動の変化が追い打ちを掛ける様になっています。良い意味での個人主義がクローズアップされていますが、人間というのは社会の枠組みの中で営んでいく必要がありますので、社会的な役割を担うこととのバランスをとって行かなければなりません。


そのバランスが難しいところなのでしょうが、個人主義を追求して行くと、結果的に社会との関係をも上手く整えて行かなければいけないことに気が付かされます。このバランスを利他的個人主義と言うのかわかりませんが、その様な物事の考え方がこれからの社会には必要なんだと思います。それが、地域活性化にも通じるのでしょう。


今日もありがとうございます。
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