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医療のビジネス!


皆さん、おはようございます!
今日は透き通ったような朝ですね。
少し膚に涼しく感じさせる空気ですが、朝陽がとても眩しいです。
今日も一日、良い天気に恵まれそうですね。



先日、八王子にあります北原国際病院という脳神経外科やリハビリテーションを行っている医療機関に視察へ行ってきました。なんと生活総合産業を標榜するこの病院は、これからの新しい医療のあるべき姿を目指し「いかにして人が良く生きよく死ぬか、その全てをプロデュースする」と医療を再定義しています。


その上で、医療とは病院という箱の中だけではなく、医療機器・保険・電気・水道・給食・農業・ITインフラといった周辺産業を含め、人や生活に関わること全てが「新しい医療」と捉えています。医療とは自分以外の誰かを幸せにする仕事だから、すべての人が医療者として、人や社会と関わることが出来るものであるとしています。


非常に広義に医療を捉えていらっしゃいますが、現代の医療はあまりにも専門分化し過ぎており、ややもすると患者を病人として閉じ込めてしまいがちであることへの問題提議でもあります。人間の脳や生理的な部分については未だ解明されていないことが多く、むしろ日常生活の中で人間の持つ自然治癒力に委ねた方が良いこともあり得るそうです。


この自然治癒力については少し説明が必要だと思います。それは、人間も本来はこの地球上におけるホモサピエンスという動物であり、自然循環の中で生かされている存在だということが出来ます。それがいつの間にか、人間の叡智が創りだした高度な社会のメカニズムに囲まれて生活する様になり、人間が本来持つ治癒する力が減退しているそうです。


その様な医療に対する理念を掲げていらっしゃることもあり、施設も病院というよりはホテルの様な造りとなっており、患者が食事をとるときには必ず病床で着替えてレストランへ食べに行くことになっているそうです。その方が、レストランでの患者同士のコミュニティが出来て、精神的にも肉体的にも張りが出るとのことです。


更に驚きましたのは、病院の敷地内に山羊を飼っていたり、医療ツーリズムと称して患者さんを連れて泊りがけで農作業へ行ったりしています。
医療を日常生活の延長線上で広義に捉えているから、医者や看護師や介護士だけが医療従事者ではないとも考えていらっしゃいます。


ここまでお話しをお伺いしただけでも目から鱗が落ちそうになるのですが、これらの医療に対する新しい考え方を持つに至った、もう一つの大きな理由があります。
それは、医療産業における2030年問題が背景にあります。我が国の超高齢化社会の到来により産業構造が大きく変わって行くことに関係します。


いま産業別の就業者数を見てみますと、卸・小売業、製造業、医療・介護という順番で並んでいますが、これが2030年になると医療・介護分野における就業者数が突出し、944万人と一番従事者数が増える領域となります。一方で、医療保険財政が限界に達し、国民皆保険が成立しなくなってしまうことにあります。


その様な時代を見据えた時に、医療も生活総合産業としてビジネスとして社会で支えて行かなければならないという危機感が根底にあります。
しかしながら、今の社会のメカニズムに浸ってしまった私たちは、近視眼的に慣れ切ってしまい、喫緊に迫った社会的な問題に目を向けていない現実があります。


確かに健康保険制度は良くできたシステムではありますが、その前提にあるのは人口が増え続けることです。そうならないことが現実としてあるならば、新たな社会の仕組みを考えて行かなければなりません。「社会を変えるのは、私たち一人一人の市民であり、その私たちが持つ社会を変える手段を「ビジネス」と呼ぶ、それが私たちの答えです。」


この北原国際病院の考えは、狭い医療の世界だけで課題を捉えるのではなく、もっと広く社会の枠組みの中で本質を捉え、それを実践しているということになります。報道等を見ていますと、未だに企業社会を前提とした短視眼的な業績やM&Aの話題が多いですが、ROEを高めるばかりではなく一企業市民として遣るべきことがあると言えます。


地方創生問題もそうですが、いまこの日本に必要なことはコミュニティを育んで行くことではないでしょうか。北原国際病院も医療の分野からですが、行きつく先が一人一人が繋がり合って社会を支えて行くコミュニティを前提としたビジネスだと思います。日本人の審美眼でもあると思いますが、全ての本質はそこに収斂するのではないでしょうか。


今日もありがとうございます。
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