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地域スモールビジネス!

皆さん、おはようございます!
3月もいよいよ後半ですね。
今朝の空は重たい雲に覆われていて、きっと雨模様になるのでしょう。
そろそろ桜のつぼみが膨らみはじめ、開花する時期が気になりはじめます。



財務指標の一つであるROE(=return on equity/自己資本利益率)をご存知かと思います。日本の企業のこの指標が10.1%と、1982年以来の高さを示し、欧米に迫る勢いで改善されているそうです。海外市場を開拓する一方で、事業の選択と集中を進め、純利益が過去最高を更新していることが理由の様です。


果たして、このことを手放しに喜んでいいのでしょうか。ROEを財務指標で分解すると、ROE=売上高純利益率(=純利益/売上高)×総資産回転率(=売上高/総資産)×財務レバレッジ(=総資産/自己資本)となります。既にお気付きかと思いますが、事業の選択と集中を進め、借入金を減らして行きますと結果的にROEが上がります。


確かに財務テクニックとしてROEを高めることは簡単に出来ますが、PER(=price earnings ratio/株価収益率/株価を1株あたりの純利益で割ったもの)で比較してみますと欧米諸国が20倍を超えているのに対して日本は16倍前後です。日本の企業は自己資本あたりの稼ぐ力は高まったが株式市場からは評価されていないことになります。


これは、国内企業の将来性に対してさほど期待されていないことを意味します。付加価値労働生産性などを見ましても、未だに先進国の中で日本は後塵を拝しています。れからの情報化社会における今後の事業戦略に新たな機軸が見えてこないことが問題点として挙げられます。その意味で、今回のROEは財務テクニックの範疇と言えそうです。


現在は、工業化社会から情報化社会に移り変わる過渡期であると言えます。この150年の間にモノを作り続けていれば売れる時代から、次なる時代に求められることを企業自らが創造して行かなければなりません。企業に何ができるかではなく、企業とは何であり、何をするのかを求められていると言っても過言ではありません。


今までの延長で物事を語ることは出来ず、社会から何が求められているのかを自ら咀嚼する哲学を通して、将来を描いて行くことが必要なのでしょう。消費者はモノに対する欲求を満たしており、自らのアイデンティティに裏付けられたライフスタイルを楽しむようになり、生活における意味性のないことには見向きもしない時代です。


東京で暮らしていますと、企業勤めの方が多いせいでしょうか、生活の時間の大部分がオフィス内で費やされてしまっています。地方都市に行きますと、職と住が接近しており、とても生活感があると思います。都会の企業に勤める様に、生活の職の部分と住の部分に線が引かれておらず、仕事の中にも生活の知恵が多分に活用されている様に見えます。


極端な話しをすれば、暮らしの中で地元でとれた新鮮な美味しい野菜や果物を使って作ったモノを人にあげたり、人から貰ったり(=対価を得ていないので「商品」とは言えないのですが。。)して地域経済が完結している部分があります。中には趣味が昂じてシードルを製造したりするブルワリーさながらもあります。


今の社会は、何かと経済統計により豊かさを測りたがる帰来がありますが、経済統計に加味されない地域の生活感溢れる非経済的な部分に目を背けてはいけないと感じます。
地に足を付けたこころ豊かな暮らしは、実は地域の中にこそあるのではないでしょうか。企業が将来を構想するにあたって、見逃してはいけない観点だと思います。


地域で生活する人々のアイディアを拠り所として、様々なスモールビジネスがその地域内で自己完結する様に営まれています。必ずしも事業を拡大させることだけが、真理だとは言えない部分はありますが、それらのビジネスを営む人々が、仮に地域経済を活性化させるレベルにまで大志を抱くとしたら何らかの手立てを考える必要があります。


以前、このブログでキリンHDが地域のクラフトビールとの連携に力を入れていることをご紹介しました。キリンHDが持つ生産、物流、販売といったサプライチェーンを開放することで、これらクラフトビールの成長に繋げています。商社的な活動とも言えますが、今後の企業の取り組みとして示唆するものがあると思います。


これからの時代、この様に地域の生活に根付く豊かな非経済活動を見い出し、それを商社的な視点でプロデュースし事業として育むことにより、均衡のとれた日本の経済を再興させることが出来るのではないでしょうか。その為には、各地の地域商社なるものが企業の間をつなぐ役割を果たして行くことが必要なのかもしれません。


今日もご覧いただきましてありがとうございます。
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