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より良い暮らしを創造しよう!

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仕事と暮らし!

皆さん、おはようございます!
今年もあと3日、いよいよカウントダウンという感じですね。
昨日は仕事納めで、街中では今年1年の労をねぎらう為、
どこの居酒屋も混んでいた様ですね。


一転、このお正月休みに仕事からも離れ、
自分の暮らしを中心とした生活に戻られた方が多いのではないでしょうか。
本来、仕事も暮しの一部であるのに、なぜか今の日本では仕事は自らの暮らしとは切り離された特別の時間であるという感覚になってしまうのは何故でしょう。


仕事が順調で勢いに乗っている方や自分で事業を営んでいる方は、特にその境目を感じることなく、仕事をしている時間も暮らしの一部であるという感覚かもしれません。
その境目の有無は、自分の理想に比べ満足できる仕事に関わっていると言えるかの違いかもしれません。本音の自分で仕事をし、暮らしているかということなのでしょう。

最近、企業の間で副業容認可否に関する議論が積極的に行われている様です。
既に3割を超える企業が副業を認める人事政策を採っているとのことです。
その狙いが、社員の育成を目的としており、他の事業を経験することにより、自らのスキルが向上し、自社の業務に対する課題解決能力が高まるという期待です。


ただし、副業を行うのに先立ち、上司と面談のうえ業務に支障のない範囲で認めるとするところが多く、実際に副業を行っている人数は、まだまだ僅かにしか過ぎません。
副業内容を見ましても、自らの専門性を活かしたセミナーの講師を努めるといったものが多い様です。米国では労働人口の3割にあたる4千万人超が副業を行っているそうです。


理想的な副業像は、本業、副業という以前に、自らの明確な理念(≒ビジョン)と専門性に裏付けられた稼ぐ力を持つ主体性が根底にあります。その様な能力をもって、ある時は本業で力を発揮し、ある時は副業で頑張っている姿ではないでしょうか。その様な意味では、本来、本業と副業の境目というものがない状態だと思います。


いまの組織人は一つの企業文化によって育て上げられてきていますので、なかなか自らが持つ専門性を自らが帰属する組織を度外視して客観的に見つめる機会がありません。
また、企業によって同じ仕事でも、まったく遣り方が異なるということも多々あります。
副業解禁と言われても、どこまで社会で通用するのか些か心配な面もあると思います。


実は大切なのは、慣れ親しんできた環境の中で課題を解決する仕事をするのみならず、様々な環境の中で自分を試す経験をしますと、自らの専門性が研ぎ澄まされ、様々な角度からものごとを考えるようになり、人間の幅を広げられるのではないでしょうか。
同じ企業ですと、どうしても阿吽の呼吸で仕事が出来てしまう帰来があります。


創業オーナーの強みは、企業人である以前に一個人の発想で、正しく様々な経営課題を百戦錬磨で解決してきた所にあると思います。これが、イノベーションの原動力に繋がるのでしょうね。その意味では、最近の企業の経営者も大方が生え抜きですので、自らの企業文化という非常に狭い経験の中でしか物事が判断できていないのかもしれません。


この副業の容認についても、激動の経済社会の中で積極的に稼ぎに行く(=積極的に社会を改善する)という目的に欠ける様に見えます。副業希望者に手を上げてもらい、それを認めるというスタイルではなく、企業側が積極的に武者修行に出すつもりで、二足のわらじを履かせて行くべきではないでしょうか。


その結果、終身雇用という考え方が薄くなって行くかもしれません。今のような雇用制度が出来たのは戦後のことですので、その意味では普遍的なものではありません。
能力のある人材であれば雇用関係がなくとも、企業側が手離さないと思います。
人材が流動化することによって、様々な産業に人が行き渡り、社会貢献にも繋がります。


副業に対する経団連のスタンスを見ていますと、労働時間の長時間化や情報漏洩等の労務管理問題を懸念してあまり積極的に推進する方向にはないようです。
今の日本は、どうしても先に管理面に目が行きがちで、ものごとの本質を捉えていないように思えます。


人口減少問題、少子高齢化問題、労働生産人口減少という課題に日本の経済が直面する中で、豊かな社会を実現して行くためには、戦後体制からの変革が不可避です。
情報技術の進展により社会の仕組みも大きく変化して行きます。その様な中では目を外に向けて、将来を思い描いて行くことが大切ではないでしょうか。


仕事というものは自らの生活から遊離したものではなく、暮らしの中に仕事をも含めてきちんとした足場を築くことだと思います。
その上で、より良い豊かな暮らしをみんなで創造していけば、新たな時代のスタンダードを見い出していけるものと考えています。


今日もありがとうございます。
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