誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

企業価値を高めるということ!

皆さん、おはようございます!
長い人生で3回目の意気を感じて仕事に取り組む時期がやって来ています。社会のために成し遂げなければならない難しい仕事ではありますが、自分の中にはそれをやり遂げるエネルギーと目算があります。これまでそのタイミングを窺ってきましたが条件が整った様です。



これまで企業価値を高めるといったら、企業の経済価値としての株価を最大限高めることを目指していたと思います。しかし、現在では経済価値という客観価値でなく、従業員や取引先など企業を取り巻くステークホルダーにとっての主観価値をどれだけ高められるかに傾注したいと考えています。客観価値を上回る伸びしろとしての主観価値を引き出すことです。


株価というものは、企業の将来的に期待される収益力を資本還元した、株式市場に参加する方々が考える平均的な客観価値に過ぎませんが、実は個々人によってはその企業が事業を通じて為すべきビジネスが株価以上の社会的な意義を主観的に感じることだってあると思います。その主観価値をどれだけ高められるかが企業のファンダメンタルズを超える価値です。


以前、化学メーカーに勤務していた時に、株価を3倍(=時価総額で約6千億円)に上げたことがあります。バブル経済崩壊後の影響が冷めやらぬ時に中期3ケ年経営計画を起案し着手したこともありますが、資本コスト概念、投資対効果(=ROA)概念を導入して、社内のビジネスユニット全てと未稼働資産をポートフォリオで整理したことが思い返されます。


具体的にビジネスユニットのROA改善策を事業部と一緒に考えながら、コーポレート主管事業については自ら社外の事業資源を活用した事業再構築を行うのと同時に、思い切ってM&A手法によってポートフォリオの組み換えを行っています。その時の実行隊長を担ってきた訳です。事業部長などは戦果を獲るべく、M&Aを実施することが目的化する有様です。


こちらとしては、資本コスト概念やROA概念を理解させながら、法外な買収価格を提示しない様に牽制球を投げ込みながら援護射撃をする有様です。自ら担った案件で思い出に残りますのは、簿価200億円もの未稼働工場予定地に物流センターを立ち上げ、自社の物流機能を集約して外資系の物流ファンドに売却し、行政訴訟を未然に防いだという出来事です。


コーポレートファイナンスの教科書通りに実行して為し得た成果ではありますが、終わってみて思いますのは、上場企業の株価なんていうものはその企業が存続している限り永続的に高め続けなければならない終わりなき矛盾をはらんでいることでしょう。その時は企業は株主のものという考えが支配してましたが、現在はステークホルダーのものという考えです。


株価は結果論であり、企業としてどの様な意志を持ち社会課題をどうやってビジネスを通して解決しようとしているのかを明確に指し示し、実行して行くことが大切なんだと思います
。それを理念経営やパーパス経営というのかもしれません。株価を超越する付加価値をステークホルダーが感じることが出来るかどうかが、これからの経営には不可欠だと思います。


株価の源泉である売上だって、よく良く考えてみればお客様が販売価格(=客観価値)を超える付加価値としての主観価値を認めるからこそ商品が売れるのであって、客観価値と主観価値の差が大きければ大きいほどお客様の満足度は高まるでしょう。それは商品に込められたストーリーなどの意味性であったり、それを世に送り出す企業の姿勢なんだと思います。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する