誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

副業人財の相互受け入れ!

皆さん、おはようございます!
今年に入り週末は落ち着いて書類を作成する日に化してしまっています。本来なら平日を書類を作成する日に充てなければならないのですが、とにかく新年早々顧問先の企業で突発的な業務が発生しており、平日は顧問先を訪問することで予定が一杯一杯になってしいます。



キリンホールディングスや明治ホールディングス、日本たばこ産業など27社の相互副業に続き、日立製作所とソニーグループも相互に社員の副業を受け入れます。若手・中堅社員を相手先企業の先端部門に派遣する目論見です。人工知能(=AI)や半導体などが対象となります。働き手が副業先での成果を持ち帰れば人財価値の向上に繋げられるとの期待です。


人財の多様性や企業の競争力を高める手法として相互副業は新たな選択肢となるでしょう。
外資系企業などでは、それら有能な副業人財を相互にプールしてシェアしてはどうかという検討がなされているという話も聞こえてきます。長らくメンバーシップ型雇用で新入社員から定年退職まで企業が面倒を見るスタイルは、企業の人事戦略を歪めていしまうだけです。


右肩上がりに企業が成長し続ける時代は過去のものとなり、もっと柔軟な人事戦略を描き出して行かないと、企業にも働き手にとっても足枷となってしまい、成長や技術革新に結び付かないばかりか、閉塞感が漂ってしまうでしょう。豊田紡織やダイハツなどの不祥事を見れば明らかなように、組織ぐるみの団結心も見方を変えれば不正の温床となってしまいます。


これからの社会に望まれる人財は、広い視野と審美眼で世の中を見渡しながら自律的に判断し行動できることでしょう。それは組織が肥大化すればするほど働き手をその組織の文化や慣習に染めようとする暗黙の力が働くことと矛盾します。しかし、やはりイノベーター人財というものは自分なりの言動とテンポを持つものであり決して組織に染まらないでしょう。


イノベーター人財の気質は誰でも持ち合わせているものであり、良い意味で自らが働く組織をクールに見つめることが必要だと思います。わりと男性よりも女性の方が冷静に会社を見つめてるものであり、規模の大小に拘わらず女性の方が起業が向いている様に思っています
。それはきっと女性の方が自分の世界観を大切にしているから染まらないのだと思います。


今回の日立とソニーによる副業人財の相互受け入れは、まずは3ヶ月間それぞれ数人程度を通常の就業時間外に週数時間分、受け入れることにしてます。両社は副業者と業務請負契約を結び、個別に報酬を支払います。勤務先の業務を継続しつつ、時間外の3時間程度を副業として充て、受け入れ先での仕事の成果は自社の人事や処遇とは関連付けない仕組みです。


相互副業を始める理由は、従業員に自社が手掛けてない分野の仕事を経験する他流試合をこなすことで技能や視野を広げることを期待しています。相互副業では実践的な体験を通じて
、働き手が新たな知見やノウハウを学べるメリットもあります。従業員にリスキリング(=学び直し)を促す切っ掛けにもなると考えられています。飽くまで本人の意思が大切です。


国内メーカーをはじめとする企業は、労務管理にばかり目が行きがちですが、会社で働く方
々のモチベーションに配慮した人事戦略を考えることも必要でしょう。誰しも人生を自己実現していきたいと考えるものであり、それを前提に人事戦略を考えていくと労務「管理」という言葉の響きは、会社が働き手の一挙手一投足まで把握するイメージが拭い去れません。


今日もありがとうござます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する