誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

三井住友銀行のストア型店舗!

皆さん、おはようございます!
ファイナンスを通してビジネスモデルを組み立てるに留まらず、数字によって経済行為という人間の営みの結果をいかに表現するかだと思います。様々な個性を持つ人々の思いや意志が込められた数字を読み解くためには、一人ひとりの心理までも理解する必要があります。



様々な金融機関を訪れて、最近、気が付くことがあります。それは給料日、月末であろうと店舗が混みあうことがないことです。私が信用金庫に勤めていた頃は、5日、10日といえば店舗の窓口が長蛇の列であったことが懐かしく思い返されます。自分が担当するお客様の顔を見つけると、歩み寄り笑顔で挨拶を交わし世間話をする長閑な時代だったのでしょう。


今日では、ネットバンクがすっかり定着しており、窓口はいつも閑散としており、人ごとながらこれでは店舗運営の採算がとれないのではないかと心配になってしまいます。そのせいかどこの金融機関も今では窓口を担当するテラーはパートさんの仕事となっています。店舗の規模も随分と小型化してきたものです。これはメガバンクであれば尚更のことなのです。


三井住友銀行は2025年までに、全店舗の6割にあたる250店超を「ストア」と呼ぶ新型店舗に転換するそうです。営業時間を土曜日、日曜日を含め15時以降も柔軟に対応する方針です。現在のような路面店は廃止し、商業施設内などに移転することで、店舗営業になどにかかる費用を3年後には年280億円減らす計画に既に着手しはじめているそうです。


個人顧客との取引はスマートフォンを中心にすることにより、逆に銀行員と相談が必要な顧客にはストアに気軽に立ち寄って頂くスタイルに変更します。ストアの数は2023年8月時点で7店舗あります。店舗を小型化することで人件費や賃料などの運営費があ1店舗あたり平均で1億円減ったといいます。千葉県内のストアでは来客数が4倍も増えたそうです。


考えてもみれば、日々忙しく生活しているお客様にとって、土曜日と日曜日が休日だり営業時間も15時まででは、お金に関する様々な相談をしようにも店舗にシャッターが下りていれば立ち寄ることも出来ません。長い人生の中でファイナンシャルプランを考えていく上では、やはり信用のある専門家である銀行員にアドバイを貰いたいことも数多あるでしょう。


若い頃の住宅ローンやリフォームローン、教育ローンばかりか、これからはシニアにおける老後資金の相談も増えていくくと思います。それだけに限らず、事業を営む経営者なら後継者への事業承継は喫緊の解決すべき課題である筈です。そんな大切な人生のイベントについて信頼のおけるプライベートバンカーに相談してみたいと考えるのは自然な流れでしょう。


その意味では、社会における金融機関に対して期待されることが大きく転換点を迎えているのでしょう。それは社会が大手をはじめとする企業が中心とする枠組みから、個人が中心となる社会に変容していると思います。言い方を変えれば、商品を提供する側が主体の社会から、それを消費する側が主体となる社会への転換が確実に起きているものと受け止めます。


その意味で三井住友銀行の新しいストア店舗という取り組みは、時代の流れを取り込んだ新しい考え方でありますし、お客様にとっての身近な相談相手としてファイナンシャルプランニングを行っていくべきでしょう。その様なお客様との相互関係の中から、また新しい商品が生まれて来る切っ掛けいになると思います。これまでの固定観念に捉われないことです。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する