誰にも聞けない経営財務戦略!

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企画財務とは!

皆さん、おはようございます!
一般的に他者が経験したことのない自分の経験を伝えることほど難しいものはありません。なんとなく感覚的に相手が理解できたとしても、それだけで本当に自分のことを理解できているとは言えないからです。自分を伝えるより先に、相手を理解することかもしれません。



企画財務ってあまり馴染みのない仕事かもしれません。財務とは実務として金融機関対応や資本調達などを資金繰りを念頭に置きながら司っています。一般的に会社では企画というと経営企画とか事業企画が思い立ち、企画財務という独立機能を設けている所は珍しいと思います。経営企画の中に企画財務が出来る人財を置いている場合が殆どではないでしょうか。


会社が戦略を立案し、遂行していく上で企画財務はどの様な役割を担っているのでしょう。財務・ファイナンスの知見を持って、経営戦略を描き出して行くことだと考えます。現在における企画財務といえば、差し詰め「企業価値経営」を目的とすることになるのでしょう。会社の経済的な付加価値を最大限に高めるために必要な経営戦略を考えることになります。


ファイナンス理論を背景に携えて、理想的な事業ポートフォリオを組み上げるべくM&Aやアライアンスを実施しながら資本コストを上回る事業リターンを捻出していくことになると思います。その為には資本コストを下げるファイナンス構造を構築することも不可欠です。
孫正義氏が率いるソフトバンクグループをイメージして頂くと分かり易いかもしれません。


しかし、その企業価値経営もこれからを見据えると、大分趣きが変わって来るのではないでしょうか。形振り構わず会社の経済的価値を高めれば良いというものではなく、やはり事業を通し会社がどれだけ社会が抱える課題を解決しているかが問われると思います。その為には、会社としての社会的な意義を明確にする必要がありますし、それを追求することです。


それには会社のパーパス(=存在意義)とそこで働く方々のマイパーパス(=生きる目的)を出来る限り一致させるような組織運営が必要でしょうし、その結果としてヒューマンキャピタル(=人的資本)という付加価値を高めていくことが不可欠となります。これまでのモノ社会では、生産設備が会社にとって唯一無二の資本でしたが、これからは人財なのです。


その様に考えて参りますと、企画財務という役割もただ財務というお金計算ばかりでなく、もっと会社の真の経済価値を高めるべく人財や人にまつわるメンタルな部分にも踏み込んでいく必要があると思います。これからの限りない付加価値を生み出すことが可能な人財を事業を営む上でのドメインに据えて、会社としての果てしない未来を描き出すことでしょう。


その意味では、ただ単に事業ポートフォリオを組み替えることばかりでなく、それぞれの事業の目的を明らかにして再構築しながらリターンを増やしていく視点が欠かせないと思います。大きく変わりゆく社会の動向を捉えながら、会社が持つ人、物、金、情報という事業資源をどの様に社会のために生かしていくかという視点を持ってこそ企画財務だと思います。


財務企画でなく、企画財務という定義付けをしているのは、これからの財務というものは財務という狭い領域の中で企画することに留まらず、財務の知見を生かしながら会社の経営を企画する視点が必要だと考えるからです。だからこそ、人、物、金、情報といった資源の価値を充分に理解しながら、その価値を見出し高めて行く企画力が大切な時代だと思います。


今日もありがとうございます!
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