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経営者の資質!

皆さん、おはようございます!
(コーポレートファイナンス+カウンセリング)/2=ヒューマンキャピタル等と出し抜けにイメージが頭をよぎります。言い方を変えれば(資本+人間)/2からもしれません。ヒューマンキャピタルを財務からだけで追求するには限界があり、人間科学の力が必要です。



経営者とは、大手企業と中小企業ではその役割が大きく異なることをご存じでしょうか。大手企業の経営者ですと、経営者一人が企業組織の全体を目配せするには限界があります。だから、組織の要所要所に責任者を布陣し、その業務範疇で権限委譲して必要な判断を任せることが一般的です。経営トップは全社的なマネジメントと判断に特化することになります。


また、考えても見ればマーケティングからシステム、販売、財務、法務などの全般を網羅する専門知識を持つ経営トップなど存在するわけありません。大体はエグゼクティブ候補を対象として主要な部署にジョブローテーションを行いながら経営トップを作り上げていくのが一般的です。今日の大手企業の経営トップがスーパージェネラリストと言われる所以です。


大手企業トップに一番必要な能力は、専門的な知識などより人心を掌握するセンスかもしれません。確かに、経済が右肩上がりに上がっている時に望まれる経営トップというものは、その様なものだったのでしょうが、これからは必ずしもそうではないと思います。これからの必須条件としては、専門領域を持ちそれを活かし事業を立ち上げた経験が必要でしょう。


これからの企業は、経営トップの人生観に裏付けられたマイパーパス(=生きていく為の志や思い)から滲み出てくるパーパス(=社会の中での会社の存在意義)を経営トップが明確に持っている必要があります。その様な確固としたマイパーパスやパーパスというものは実際に事業の中に身を置いて鍛え上げられなければ、簡単に身に着くものではなりからです。


また、事業の中に身を置くということは、自分なりの軸足となる専門的技能を持っていなければ、事業の中に埋没してしまうばかりか、物事を考える判断軸がなく無重力空間を彷徨うような状況となり、事業が路頭に迷ってしまいます。その意味では、やはり創業から株式を公開するまでに至っている大手企業の創業経営者のブレない経験知はもの凄いと思います。


一方、中小経営者の中にも、これまでの大手企業の経営トップのように、事業を営んだ経験を持たず、事業判断とも経営判断とも区別のつかない判断を事業責任者に移譲してしまっている方がいます。こと中小企業というものは、その会社全ての事業が一つの事業の様なものであり、その事業の中に四六時中浸りながら身体でその事業の勘所を覚える必要がります。


また、その判断を後支えする専門技能も持ち合わせておらず、全てを配下に任せきりにしてしまっては、何れ経営が立ち行かなくなってしまうでしょう。任せた配下の方がどんなにスペシャリストであっても、人間が行うことですのでケアレスミスが発生しても可笑しくありません。経営者は最後は孤独な存在ですのでそれをキャッチアップ出来る必要があります。


それが経営者としての社会に対する責任というものでもあります。そこを履き違えて、大手企業の経営トップの様に自分はマネジメントするだけの存在と割り切ってしまっては、経営を放棄する様なものです。それが層の厚い大手企業と、経営基盤が薄い中小企業の大きな違いだと思います。中小経営者は、自分の意志に実直に従い事業に打ち込む必要があります。


今日もありがとうござます!
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