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大手の社長交代劇!

皆さん、おはようございます!
週末の土曜日にブログをお休みしています。前日の金曜日にお客様との新年会でお酒を飲み過ぎてしまい、かろうじてその日の内にタクシーで帰宅することが出来ましたが、その夜は久し振りの泥酔状態で目覚めた朝は二日酔いではなかったものの集中力に欠いていました。



トヨタ、ソニーグループ、そしてパルコなど、株式上場する大手企業の社長交代劇が相次いでいます。それら企業に共通していることは、順送りの社長人事ではなく、先行き不透明な経営環境の中で起死回生の大幅な事業構造改革に向けた、奇想天外な破竹な社長人事であることが読みとれます。図体が大きくなり過ぎた企業グループの事業再構築が命題なのです。


新しい社長年齢を見ましても、トヨタが53歳、ソニーグループが58歳、パルコがやはり53歳と年功社長人事を度外視した若手の起用が目立ちます。私よりも若い年齢の社長が目立ちますが、これだけ時代のスピードが早まる中で若い方々の感性とエネルギーがなければ大手企業グループの経営を路頭に迷わせてしまいますので、とても好感を持てと思います。


大手企業の社長人事で若手を起用して注目を浴びた企業としてユニクロを運営するファーストリテイリングがあります。創業社長の柳井氏の肝入りで30歳代の玉塚氏を社長に据えたことは、これまた私と同じ世代であったため自分事の様に受け止めたのが20年前であったと思います。経営を張れる人財を積極的に中途採用していたのも今は懐かしい思い出です。


その玉塚氏も確か社長就任3年程度で電撃的な社長辞任劇に繋がり柳井氏が社長の座にカムバックしたことも未だ記憶に新しいと思います。こうやって自分の人生を振り返ってみましても、30歳代はまだまだそれまで習得してきたノウハウやスキルをアウトプットしながら
自らの経験を積み上げてる段階で、組織の人心を掌握するには力不足な年代だと思います。


柳井氏の様な創業社長や豊田氏の様に創業家という威光を身に纏っていなければ、なかなか組織で働く人々が付いてくるものではないでしょう。セコム現社長である尾関氏も、創業者である故飯田氏の長女の婿であることからも窺えます。20年前なら私自身も30歳代、40歳代であっても斬新な考えで社長を務めながら企業を変革していけると思ったものです。


しかし、今では30歳代、40歳代の社長はまだまだ人間的な成長の過程にあり早過ぎると思います。どんなに早くても50歳代半ば以降ではないでしょうか。トヨタやパルコの53歳というのも、若いエネルギーに期待をかけたギリギリ社長になれる年齢ではないかと思います。社長になる条件として、自らの志や意志が熟すほどの人生哲学を持つことでしょう。


最近、企業の存在意義を再定義するパーパース経営が注目されています。それは企業がただ単にマーケットに受け入れられる商品を提供するだけでは足りず、企業として事業を通して社会の課題をどの様に解決して行こうとしているのかを明確にすることです。大手企業として、それを考えるには経営者自身の人生哲学が色濃く反映されている必要があるでしょう。


それが出来る若手世代は、大手企業の中で育った人財ならどんなに早くとも50歳代になり
、一定の事業責任を担うポジションに身を置かないと身に付かないと思います。創業社長の様に若いうちから仕事のノウハウやスキル習得と同時に、人生哲学を反芻してきた経験を持つなら別です。もっと若い経営者を育成するなら、早いうちから事業を学ばせるべきです。


今日もありがとうございます!
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