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変わる働き方!

皆さん、おはようございます!
地方で叩き上げの名経営者を目の当たりにすることがあります。自分のポリシーを明確にするブレない共通の特徴があります。それから金銭感覚が身体に染みついており鋭いこともあるでしょう。大手企業のサラリーマン経営者とは異なる世界に棲む強者揃いだと思います。



パナソニックホールディングスが10月から国内のどこに居住しても勤務できる制度の導入を発表しています。通勤圏外の実家などからのリモートワークを可能とするほか、社外での副業に対応する制度も整えるといいます。企業の論理としては、少しでも多くの優秀な人財を確保するために、働く自由度を高め魅力付けをしていきたいという狙いがあるようです。


この様な働き方変革は、パナソニックホールディングスのみならずNTTグループをはじめ
、多くの電機・IT系企業が取り組みを始めています。コロナウイルス禍を切っ掛けとしたものではありますが、もはや一部企業による一過性の取り組みでなく、働き方そのものが急激に変化しているのであり、これからの仕事に対する価値観の変化が読み取れるでしょう。


この様な働き方を可能とする背景には、やはり情報技術の進展によりリモートワークを可能としていること、またそれがコロナウイルス禍により結果的に実証される形となっていることが挙げられます。そして、企業もこれまでのメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用への移行により、時間で評価することから成果で評価するように変化していることもあります。


これまでの日本の滅私奉公的なお家意識や集団体制による組織運営は既に過去のものとなっており、より個の可能性が強調される時代に移り変わっていることを指摘しておく必要があるでしょう。黙っていてもモノが売れる時代とは異なり、現代は企業に勤める誰しもが自らのアイディアやノウハウを持ち寄り、新しい事業や商品を創出することが求められてます。


規模の経済という合理性を追求し、少しでも効率性を高めていく課題解決型の思考法ではなく、無から有を生み出す課題創出型の思考法が求められている訳です。前者は対象となる客体が存在しているのですが、後者はその様な客体はなく自らの思いで描き出していく必要があります。サイエンス思考からアート思考への転換が求めれているとも言い換えられます。


サイエンスが自分の外側に働きかける事象があるのに対して、アートは自分の内面に働きかける以外ありません。社会との関りにおいて、自分が持ち得る表現方法を用いて、何を課題認識として持ちそれをどの様に変えようとしているのかを描き出していく必要があります。
それは自己内省を繰り返し、独りで悶々としていても導き出される答えはないと思います。


人間は、自分のことを分かっている様で分からない存在であり、自分以外の他者との対話を通して自分の姿を浮き彫りにしていく(=ミラー効果)ことが必要です。自分の考えを相手に伝え、相手に理解してもらい、相手の考えを受け止めることによってのみ自らの内面が磨かれていくからです。その意味では同質性に向かう組織特性は反するものかもしれません。


その様に考えますと、これからの企業は組織マネジメントの部分では、これまでとは大きく内容を異にするものと思います。同質性の高い企業文化に染まることなく、もっと企業外の様々な関係を創りながら、異質な考えを持つ人々が対話をしていく企業にならないと組織が持たなくなってしまうからです。フラットでオープンな組織が求められているのでしょう。


今日もありがとうござます!
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