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成長と創造!

皆さん、おはようございます!
私の仕事における最終目標は「まちづくり」です。言い方を変えれば「地域社会の枠組みのリノベーション」なのかもしれません。方法はいろいろありますが、若かりし頃の様にハードウエアでなく、人間の成長に裏付けられた循環型ソフトウエアに変える必要があります。



充分に睡眠をとった早朝はリフレッシュしているせいか、日頃、身体内に蓄えた暗黙知があれやこれやと自然に働きだし、全く別物として捉え理解していたことが結びつき、一つの意味あることとして統合されて行くものかもしれません。それが新たな形式知となるアイディアを創出する源泉なんだとうろ思います。もちろん人と他人が混じり合うことも必要です。


「カフェから時代は創られる」の飯田美樹氏によれば、20世紀初頭パリのカフェは異端者たちの避難所だったそうです。政治、文学、哲学、絵画、あらゆる領域で、それまでの枠組みに収まらない新しい感性をたぎらせる者たちが自然と集うようになったのがカフェであり
、コーヒー代さえ支払えば何を考え、どう表現しようが、誰からも何も言われない場です。


彼らは、カフェというゆりかごで同志やライバルと出会い、刺激し合い、切磋琢磨し、少しずつ自らの力量を超えることで、時代を切り拓く存在となっていった経緯があります。時代に力ある「場」が生まれたとき、それは才能を受け止め、育む孵卵器となる。「場」があったからこそ、そこに集った人々が後に名を知られるくらいの偉大な人物へと育っていった。


この一説が示すのは、パリのカフェという場を通じ、名もなき異端児たちが交わり会話を通じて自らの思いや考えをぶつけ合うことにより、少しずつ自らの知力の枠組みを広げながら新しい概念にまで高め、やがて異端児たちは偉人へと成長して行った過程を説明していると思います。このことは一橋大学名誉教授である野中郁次郎先生の暗黙知の世界と通じます。


人間は誰しも身体の五感で掴んだ言葉で表すことのできない暗黙の知識を蓄積しているものであり、その知識を活用して職人芸のように機械でも不可能なことを容易に達成する感覚的な能力を持ち合わせています。それを社会や企業組織において共有された知識(=形式知)とするためには、共感できる他者との対話を通して言語化する過程を踏む必要があります。


きっとカフェに集う異端児たちも、自らの暗黙知を他者と戦わせながら互いを理解し、自らが拠り所とする考え方を修正しながら、一つの確立した概念にまで高めて行くことを通じて偉人といわれるまでになったのでしょう。それは同時に、自分の暗黙知として留めることなく、形式知化する過程を踏むことにより広く社会に知らしめることでもあったのでしょう。


一方、カール・ロジャーズをはじめとする人間性心理学の臨床分野では、一致・受容・共感的理解という「中核3条件」をもって他者の話しを傾聴することにより、話し手は自分だけではわからなかった自分自身について深く理解することができ、どのような行動をとるべきか気付くきっかけを与えることが期待できるとしています。それにより人間は成長します。


他者に話しを聞いて貰うことによって、精神的な余裕が出て、その余裕により考えを巡らすということが出来るでしょう。パリの偉人たちがカフェで繰り広げていたことと符合するものと考えられ、それが自らに成長と創造をもたらしていったものと受け止めます。人々が共感し合い、他者の考えや言葉に耳を傾ける中から、次なる社会が育まれるものと思います。


今日もありがとうございます!
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