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事業の目利き力!

皆さん、おはようございます!
以前の会社の仲間の一人が60歳を前にしてライブを開催するというので、久し振りに5人の仲間たちと顔を合わせる機会がありました。もともと定期的に集っていたのですが、コロナ禍により3年振りの顔合わせとなりました。皆それぞれ元気そうで何よりだと思います。



駆け出しの信用金庫勤務以来、実に様々な数多の事業をつぶさに見つめてきたと思います。融資をする立場、新たに事業を創る立場、M&A戦略を考え実行する立場、止むにやまれない事業を再構築する立場、そして如何ともし難い事業を整理する立場で、どちらかといいますと、傍から事業を支援をする立場よりも、当事者として事業に関わってきたと思います。


最近では、メガバンクや地方銀行、信用金庫の中小企業に対する融資姿勢が担保や経営者保証に偏重し過ぎていることから、金融庁が事業そのものの評価によって融資をするべく、それら金融機関に対する行政指導にスタンスを転換させています。そうでなくともゼロ金利政策で業績低迷する、事業を評価する目利き力を持たない金融機関の経営は厳しくなります。


ここで事業に対する目利き力を考えてみたいと思います。辞書によれば、目利きとは本来、「器物や刀剣、書画などの良否を鑑定すること。またその能力があることや、能力を備えた人のこと」を指します。どちらかと言えば、販売しようとする商品に対する品定めという意味で目利き力が捉えられていますが、目利き力は事業そのものに対しても当て嵌まります。


同じような仕事をしているのに業績を伸ばして、事業を拡大させたり、新たな事業を軌道に乗せたりする人は、そのビジネスに対する目利き力があるからこそでしょう。私は、事業というものは、ブルーオーシャンに位置しているかレッドオーシャンに位置しているとか、または類稀な洗練されたビジネスモデルを確立しているということとは無関係だと思います。


余程の駄作な品質の悪い商品は別として、プロ意識を持ち暗黙知を駆使して精魂を込め商品を創りだしている限り、必ずそれを受け止めてくれるお客様がいるものだと思います。要はその様なお客様にリーチ出来ているかであり、それを実現するために必要な事業の構造がしっかりと創り出されており、それを担う人財および組織としての遣り切る力だと思います。


それは事業を営む上でしっかりとお金勘定の道筋が考えながら、法的な枠組みを踏まえて事業の屋台骨が構造的に組み上げられていることが不可欠だということです。もちろん、そこには自らが強みとする技術、ノウハウといったものが基軸に据えられていて、絶えずそれが磨かれ続けていることが前提となります。その核となるものをどう活かし切るかでしょう。


ここまでは外形的な形式基準であり、もう一つ見逃してならないのが内面的な実質基準でしょう。それは、やはり事業を創発して営もうとしている方の志や意志に本人も気付いておりそれを可視化して他者を巻き込めているかどうかだと思います。事業を営む方自らの価値観に根差した志や意志であり、それが迸るように事業に魂を込められている必要があります。


そして、それを実現しようとして参加する方々が互いに共感していることが不可欠となります。それら方々にも、自ら生きる価値観や目標がありますので、事業に参画する方々の意志が同じベクトルを向くことにより、組織として最大のパワーを発揮できるのです。形式的な部分と実質的部分が兼ね備えられて初めて事業を成功に導きだすことが可能となるのです。


今日もありがとうございます!
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