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話し上手と聞き上手!

皆さん、おはようございます!
5年毎の宅建取引士更新手続にともなう法定講習に参加してきました。約1時間の講義が6コマあり宅建業法、都市計画法、税法などの改正要点をコンパクトに纏められた説明を受け
、これは有り難いと思いながらもどんどん複雑になる法体系に思わず閉口したくなります。



最近、聞く技術など数多の書籍が出版されており、これも一つの社会現象なんだと感じさせます。これまでの社会は、生活の場面でも、ビジネスの場面でも、どちらかといいますと聞き上手より、話上手の方が何かと得をしており、出来ることなら話上手でありたいと羨望の眼差しを受けていたと思います。それは他者を説得する技術に長けているからでしょうか。


確かにプレゼンテーションなどで、それを聞く人々のハートを射止めるように流暢で軽快な話術で説明を受けますと、その話しに引き込まれ格好良くさえ見えてしまうものです。果たして本当に聞き手の信頼を得られるのでしょうか。人間は誰しも自分のことを話したいものであり、その欲求を抑えながら他者の話しを聞くことは苦痛にすらなるのかもしれません。


これまで話上手が持て囃されてきたのは、経済が右肩上がりで規模の経済を追求する風潮だったからではないでしょうか。それは人々が物質的な欲求を満たすことに重きを置いていたからであり、ヒトの気持ちよりもモノの存在が主役の時代であったからかもしれません。そして、満たされない精神的な欲求を物質的な欲求でごまかすことが出来なくなっています。


それは、人間の心の中にぽっかりと隙間が空いてしまっている様な感覚であり、その満たされない隙間を埋めるためにどうしたら良いかを無意識のうちに考え始めているのでしょう。
潜在意識の中で、誰かに自分の気持ちを分かって貰いたい、そして精神的な安定を保ちたいというのが人間としての本能だと思います。だから無意識の内に話しの聞き手を求めてる。


最近では情報技術の発達によってSNS利用者が凄まじい勢いで伸びていますが、その風潮もそこにコメントをつぶやく人々が自分の話しを聞いてくれる他者を暗に求めているからと見ることが出来るでしょう。その様な社会であるからこそ、円滑な人間関係はこれまでの様に話しをすることから始まるのではなく、話しを聞くことから始めるべきだと思うのです。


ところが、いざ話しを聞こうとしても、私たちは意外に話しを聞く技術を理解していないのではないでしょうか。だから話しを聞く技術を教えてくれる書籍が売れているものと思います。話しを聞くことにより人とつながる、そんな精神的な欲求を満たす社会に移行しているものと思います。人それぞれ自分ならではの思いや考え、主義主張があるものと考えます。


社会の中で暮らしていくということは、時としてその利害が対立してしまいストレスを溜め込んでしまうものでしょう。その溜め込んでしまったストレスが最高潮に達してしまうと、人間は心身ともに変調を来してしまいます。本人は、その様な状態を客観的に俯瞰することが出来なくなってしまい、精神的余裕がなくなり負のスパイラルに陥ってしまうものです。


その様な時に信頼できる第三者に自分の話しを吐き出し洗いざらい聞いて貰えると、どこか心に余裕が出来るようになり、その空いた余白で自分を客観的に見つめ直すことが出来るようになります。その様なプロセスを通じて、人間は少しずつ成長していくものなのでしょう
。それが話しを聞くことの効果であり、人々の成長によって社会も変わり行くと思います。


今日もありがとうございます!
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