誰にも聞けない経営財務戦略!

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聞く技術!

皆さん、おはようございます!
新しい事業を立ち上げて大切なことは、社会に提供しようとする商品が売れるか否かということでしょう。どんなに競合のある商品であっても、その商品の特徴を明確に消費者に伝えることが出来れば受け止められるものと考えます。買い手の立場で捉えることが必要です。



大学では心理学とはいいましても実験心理学を専攻していましたので、統計的分析手法を活用して人間の行動特性を明らかにして行くことが専らのアプローチ方法でした。昨年経験をした臨床心理学としてのカウンセリング技術は、専ら「共感的理解」「無条件の肯定的関心
」「自己一致」を前提としてクライアントと向き合い傾聴する大切さを学べたと思います。


幼い頃より人間が好きで、わりと他者の懐に飛び込んで笑顔を引き出し喜んでもらうことに何よりも自分の満足感を得るタイプであった記憶が蘇ってきます。将来目指すならお客様商売に就きたいと考えてきたことも頷けます。大学進学時に心理学という存在すら知らなかったのですが、たまたま友人が心理学科を志望しており、つられて進学した経緯があります。


大学卒業後は、持ち前の財務や金融の知識を活かしながらビジネスライクな事業開発の世界で身を立てて来ましたが、交渉の場面で相手の置かれた立場や意向を踏まえながら妥協点を見出そうとするスタンスに、よく先輩からその様なことを考えずに自分たちが考える条件を相手に突き付けるべきと怒られてましたが、相手あっての交渉ですので違和感が残ります。


そのままM&Aや事業再構築の世界に突き進んで来ましたが、なぜそれを遣るのかを自分なりに解釈したその時の結論がビジネスを営む企業の経済価値を最大限に高めることでした。
いま思えば、少々、浅はかな結論であったと反省していますが、その考えの根底にある財務や会計を極めて行くと、いかに企業の英知を結集して無形資産を創出するかが分かります。


では、その無形資産を創出するためには、どうすれば良いのかということに興味が湧いてきます。無形資産とは読んだ字の如く知的財産権やノウハウ、アイディアといった無形の資産であり、それは人間が持つ創造力に依拠します。人間が創造力を発揮するためには、今日取り沙汰されている心理的安全性が守られていることを前提として、暗黙知が鍵を握ります。


暗黙知とは経験的に使っている知識だが簡単に言葉で説明できない知識のことで、経験知と身体知の中に含まれている概念を指します。この暗黙知を個々の人間から引き出し形式知(
=文章・図表・数式などによって説明・表現できる知識)化する過程を踏むことが不可欠となります。それは言葉にならない暗黙知を他者との関わりを通して傾聴していくことです。


対話する両者が信頼関係を抱き、共感し合いながら暗黙知を形式知化していく作業こそ、これからの人類にとって尊ばれる崇高な精神活動だと受け止めています。それは暗黙知を持つ人間独りでは出来ない他者との共同作業であり、肯定的に聞く技術が介在していなければなりません。それと同時に人間は聞かれることで成長する存在であることを教えてくれます。


それを主体性・創造性・自己実現といった人間の肯定的側面を強調した人間性心理学が明らかにしてます。人間というものはどんなに頭脳明晰でも、五感で生きる存在であり自分で自分のことは分からないものです。他者との対話、すなわちコミュニケーションを通じて暗黙知を形式知化し成長をしていく存在であるなら、こんなに素晴らしい社会はないでしょう。


今日もありがとうございます!
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まちづくり、まちビジネス、まちビジネスディベロッパー、まちビジネスパートナーCFO

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