誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

中小経営者のアイデンティティ!

皆さん、おはようございます!
ふいに「どこまでも人間を理解したいんだね」と知人から言われたことがあります。その様に言われますと確かにどの様なことを行っていても、いつも人間を見つめています。それが例え財務であってもです。人間ってなかなか自分で自分の個性に気付けないものの様です。



アイデンティティとは、自分が自分であること、更にはそうした自分が、他者や社会から認められている感覚のことです。日本語では自我同一性と呼ばれたり、存在証明と訳されています。中小企業経営者のアイデンティティに限定しますと、差し詰め事業を営む経営者として、なにに存在意義を見出して、その事業を営んでいるのかということになるのでしょう。


それは、人間として事業を営むということは、ただ単に事業が儲かりそうだとか、その事業が時流に合っているからということではなく、もっと事業を営む人間の過去から現在に至るまでに蓄積をしてきた自分の価値に根差した事業であることや、衝撃的な体験に裏付けられた本源的な体験に裏付けられたアイデンティティに基づく事業である必要があるからです。


なぜなら、特にこれからの時代に事業を営むということは、これまでの様にもの真似で頭で考えながら事業を司るだけでは紆余曲折ある事業を継続していくことに覚束ないばかりか自分に負けてしまうからです。大切なことは、自分の個性や原体験に裏付けられたアイデンティティから滲み出てくるように、自分ならではの事業を描き出し形にすることが必要です。


好きこそものの上手なれではありませんが、自分のアイデンティティに裏付けられた事業というものは、事業がどの様な局面にあっても、売上や利益を度外視してもそれを楽しみながら続けたいと思うものであり、その位の度量がないと事業を育て上げることが難しいでしょう。事業に魂を込めるということでもあり、当然に社会との関わりも投影されるからです。


また、市場社会や消費者が求める商品も情報社会の進展と相まって、これまでの機能性を重視する商品だけでなく、その創り手の思いの込められた商品に価値を見出されるようになっています。これも社会が成熟したからと言えばそれまでですが、これまでのモノが不足時代が終焉し、モノに対しても意味を見出し自らの価値観との整合性を推し量るからでしょう。


現代のキーワードに準えれば、企業や事業の「パーパース(=存在意義)」ということになるでしょう。それは、企業がいま一度、自らの存在意義を再定義することによって企業組織としての求心力を高めるとともに、社会に対して自らの役割を明確にすることによって一企業市民として受け入れられることにつながります。それはCSV経営とも通じるものです。


パーパス経営を実現していくためには、その企業で働く役職員が「マイパーパス(=自分自身の人生の目的)」を明確にして、企業のパーパスと重ね合わさっていることが理想なのです。このマイパーパスこそが、自己のアイデンティティから滲み出てくるものであり、表裏一体の概念と受け止めることが出来るでしょう。私は、暗黙知も同じ概念だと考えてます。


やたらスピチュアルな感じに聞こえるかもしれませんが、これからの社会は物質文明から精神文明と向かうこととも一致します。社会との関わりの中で自分のアイデンティティを掘り下げ、それに気付き事業に結び付けて行くということは、科学としてのビジネスではなくアートとしてビジネスに取り組むことも意味しており、これからの経営者の要件になります。


今日もありがとうございます!
https://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する