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嘲笑は成功のはじまり!

皆さん、おはようございます!
日常では感覚的に使われている言語も、リアリティが求められるビジネスシーンにおいてはきちんと定義づけてロジカルに説明することが必要です。ただ、これからは暗黙知も働かせて創造力を発揮することも大切ですので、高度なコミュニケーション能力が求められます。



コンビニエンスストア、宅配便、100円ショップなど、今では生活の一部となっている昭和、平成に誕生したビジネスそれぞれに、新市場を創造した成功物語がありますが、創業当初には共通のエピソードがあるようです。それは周囲から「上手くいくはずがない、必ず失敗する」と、創業にあたった者が嘲け笑われながら冷たい視線を注がれたことにあります。


来年、会社設立50周年を迎えるセブンーイレブン・ジャパンでは、スーパーマーケットなど大型店の出店ラッシュの最中に新規事業としてイトーヨーカ堂が立ち上げていますが、社内でも懐疑的な意見が支配的だったそうです。学者も「本家米国は小型店が少ないが日本には昔からの商店がある」と先行きを案じる論評が大方多数を占めていたといわれています。


それから四半世紀。今度はセブンーイレブン・ジャパンによるセブン銀行の設立を巡っては都市銀行の首脳から「セブンの名に傷がつきます。もし成功したら銀座を逆立ちして歩きます」とまで言われ、創業者の鈴木敏文氏は設立の断念を暗に迫られた経緯があると言われています。今では大手銀行のATM数を上回るどころか、銀行がそれを頼る状況にあります。


1976年にはヤマト運輸の宅配便事業が産声を上げています。その当時、小口貨物は手間がかかるだけで儲からないという業界の常識があり、ヤマト運輸の役員会では創業者の産みの親である小倉昌男氏以外は全員が反対をしていたと言われています。案の定、事業開始初日の取扱数はわずか11個に過ぎず、ライバルはお手並み拝見を決め込んでいたそうです。


どちらも日本を代表する企業となったセブンイレブンとヤマト宅急便ですが、その通底にあるのは生活者への利便性の追求とそれを信じて疑わない創業者の事業に対する強い思いだったと考えます。自宅からの近さを売りに、必要な商品やサービスを創造してきたセブン。分かり易い簡素な料金体系と素早い配送体制、取扱荷物の多様化が支持されたヤマト宅急便。


鈴木敏文氏は「お客様のためではなく、お客様の立場で考えることが大切」だとしています
。生活者一人ひとりの細やかなニーズを丹念に拾い上げ、困りごとを解決する執念とその積み重ねが両者を巨大企業へと押し上げてきた経緯があります。お客様のためは飽くまで供給者本位の驕りが見え隠れしますが、やはり相手の立場に立つことの大切さを物語ってます。


その上で、お客様の心の叫びを捉えた創業者の熱い思いをどれだけ周囲に反対されようが、いかに不屈の精神で愚直に思い続ける折れない気持ちがなによりも大切であることを物語っています。それはお客様のニーズを頭の上で理屈で理解することではなく、お客様の心のひだに触れることにより自分事として捉え、熱く感じ続けることなのではないかと思います。


今日において、どの大手企業も将来的な糧を得るためイノベーションの必要性を感じていると思います。しかし、現実の企業風土は極度に失敗を恐れるが余り寄らば大樹の陰という事なかれ主義に陥っているのではないでしょうか。仕事を論理的に考え過ぎることにより、身体で感じそれを行動に結び付けていく感性が失われていることに問題がある様に思います。


今日もありがとうござます!
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