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エアラインビジネス!

皆さん、おはようございます!
幼少の頃からエアラインオタクで、空を見上げて飛んでいる旅客機を見付ければその機種型式が分かる程です。趣味が高じて仕事にしようと新規参入航空会社の立ち上げをしたこともありますが、仕事としてはなかなかご縁がありませんね。いまもその時の人脈が財産です。



日本代表するJALやANAなどFSC(=フルサービスキャリア)の弱点である高コスト体質の狭間を狙って参入した第一世代のスカイマーク、エアドゥー、そして後に参入したソラシドエア、スターフライヤー、IBEXエアライン、富士ドリームエアラインズ、第三世代としてピーチエアラインなどのLCC(=ローコストキャリア)が参入を果たしてます。


そして最近では、リージョナルLCCというそれらエアラインとは競合しない路線を気軽にバスに乗るような気分で空の旅を楽しめるエアラインの計画が具体的に進んいる様です。新潟を拠点に成田空港、札幌丘珠空港、佐渡島空港、仙台空港、関西空港などの路線に格安運賃で新規参入を目論む会社の一つに、新潟県庁がバックアップをするトキエアがあります。


また、西日本では鳥取空港などと関西空港を結ぶ路線をはじめ、東日本では成田空港を拠点に松本空港などの地域ごとのフランチャイズ展開を目論むフィールエアがあります。日本のLCCはコストを低く抑えて運賃を安くするというよりも、自らの利益という血肉を削らなければならない矛盾を抱えているようです。安全性とコストの兼ね合いは切がない様です。


私の知人に大手メガキャリアで整備や技術のお仕事をされ、その後、数々のLCCの立ち上げに尽力をされてきた80代になるエンジニアがいらっしゃいます。いまでも現役で新規参入航空会社の立ち上げに携わっています。もう60年間余りも航空事業に携わっているので
、狭い航空業界のなかではエアライン立ち上げの主として引く手あまたとなるのでしょう。


その間に旅客機の技術進歩も著しく、それを追いかけ続け今日に至っているところも凄いと思います。特にご専門であるアビオニクスの領域の技術進歩は目覚ましいものがあるでしょう。新たにエアラインを立ち上げる場合は、社内体制として旅客機の技術に関するノウハウを蓄積しマニュアル化していることが条件となり、航空事業免許の審査基準となってます。


また、導入する旅客機の機種や形式にによっても当然に技術内容が異なってきますので、それぞれのマニュアルを作成し備えておく必要があります。日本の航空事業免許の許認可権者である国土交通省はとにかくコトなかれ主義で、ものの例えとして航空事業の安全性を確保する為には、一層のこと旅客機を飛ばさないことだとでも言わんばかりの対応だそうです。


特に孫ほどの年齢差のある若い職員ほど形式ばった対応で、新規参入航空会社の立ち上げが如何に難しいかを物語っているようです。それでもこの知人が未だメガキャリアに在籍していた時分の旧運輸省時代の行政の在り方は、諸外国の技術に追い付け追い越せではありませんが、技術的な課題を取り敢えず遣りながら一緒になって検証をおこなっていたそうです。


この様な話しを聞くとなにやら日本の社会が成熟し切っていることを目の当たりにしているような感じがします。航空業界でも同じなんですね。しかし、そんな日本の未熟だった成長期から現在に至るまでの航空業界の中で、尽力されてきた老エンジニアの姿が格好よく映ります。是非とも日本の空に新しい航空事業の在り方を実現させて頂けたらと思う次第です。


今日もありがとうござます!
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