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中小経営者の「志」!

皆さん、おはようございます!
先日、古巣の信用金庫本部で法人顧客の経営支援を専任で行っている方々にお会いしてきました。これから堰を切ったように顕在化してくる業績思わしくない企業に対して加勢させて頂きたいと考えていますが、彼らには彼らの勤め人としての大義名分が必要なのでしょう。



中小経営者の多くは事業に色濃く影響を及ぼす経営者個人の人生の「志」を可視化することができず、自らもなんとなく漠然と将来的になりたい姿をイメージしているに過ぎないでいるに留まっています。その様な状態では、時間との戦いである事業を成長させて行くことに覚束ないばかりか、日々の忙しさに感けて事業が混沌としたまま疲弊してしまうでしょう。


中小経営者に必要なことは、自らが持って生まれた個性や現在に至るまでの経験を通し、社会との関わりのかで何を実現して行きたいかを潜在意識のまま留めるのではなく、顕在化していくことが必要です。人間というものは一般的に自分のことが分かっているようで、実はよく分からないものですので、メンタリングなどを積極的に活用することも必要なのです。


この点に関しては、先の古巣の信用金庫本部の担当者も理解していますので、如何に中小経営者の「志」を明確にして、それを企業理念や事業ビジョンとして可視化した上で、事業計画に落し込めるかが事業の成否を決するといっても過言はないでしょう。そうしなければ、従業員をはじめとす利害関係者が経営者とベクトルを合わせてアクセルを踏み込めません。


それは中小経営者のみならず、これから創業しようと考えている方、企業の中で新たな事業を立ち上げようとしている方にも当て嵌まることだと思います。長年コーポレートファイナンスの世界に身を置き、様々な企業の事業再構築に関わってきた者として実感していることであり、本心から中小企業の事業再構築を成就させるために避けては通れないテーマです。


このテーマは、巷で取り沙汰されてるヒューマンキャピタル(=人的資本)経営とも符合するものだと考えています。人的資本といいますと従業員の付加価値ある創造的な生産性に目が行きがちですが、実は経営者自らが明確な「志」を可視化して従業員に発信していかないと、従業員も自らの人生目標を研ぎ澄ませないばかりか企業理念と重ね合わせられません。


これまでの社会や経済の枠組みである工業社会は、規模の経済を追求することが唯一の慣習であり、生産三要素である労働、資本、土地をマスで呑み込んでしまう粗っぽさがありました。しかし、これからの知識や知恵といった価値を重んじる社会では、最小公倍数的な発想ではなく、最大公約数的な個々人の個性が情報技術の進展と相まって注目されるでしょう。


その様な社会では、多品種少量生産に移行せざるを得ず、なおかつ機能性を追求した商品ではなく、その商品に込められた知識や知恵などの価値観が評価されるようになるでしょう。
大手企業とはいえ、小ロットな商品を沢山生み出していかなければならず会社を維持していくリスクが高まります。逆に中小企業は小ロットでも大手企業に太刀打ちできるでしょう。


その為には、やはり事業に取り組む人的資本の知価が全ての源泉になると考えます。その知価を最大限に高めて行くためには、同じような価値観を持つ仲間たちが集まる心理的安全性を備えた「場」において、交流を深めワクワクしながら楽しく働いて行くことが必要です。
その様な社会では、多様な価値観の共有を通し個々の価値観が磨き上げられるのでしょう。


今日もありがとうございます!
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