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ディベッロパー!

皆さん、おはようございます!
中小企業を再構築する要諦は、事業を際立たせることだと受け止めてます。事業を運営する固有のノウハウは持ち得ているのですが、企業として核をなす存在意義を明確に根付かせるとともに、事業運営をサポートするバックオフィス機能を充実させる必要があるでしょう。



一般的にディベロッパーというと、どこか胡散臭さを感じさせてしまいます。最近でこそBizDev.(=ビジネスディベロップメント/事業開発)という見栄えの良い言葉が流行っており、サラリーマンが付きたい職の憧れにもなっていますが、単にDev.といいますと不動産開発を意味しており、一見華やかなようで不動産という泥臭さが付きまといます。


不動産開発とは、オフィスビルやマンションを造って販売する事業というイメージが強いと思います。土地を安く取得して、その上に如何に見映えのする建物を安く建てるべく建設会社とネゴシエーションを行うことが、事業の要諦であると思われています。地上げという行為が、いま一つディベロッパーが市民権を得られ難くしている原因なのかもしれませんね。


確かに利益という営利を追求するばかりのディベロッパーは、安く土地や建物を仕込んで高く販売することに意識が奪われがちなのですが、本来、提供する商品は私たちの生活基盤を支えるインフラですので、そんなチープな発想ではディベロッパーの名を汚すと思います。
自らが提供する不動産のみならず、その地域の歴史的な背景や美観にも気を配るべきです。


不動産というコンテンツのみならず、その地の時間的、地理的なコンテキストにも充分に配慮し、地域の付加価値を高めてこそ真のディベロッパーと言えるのですが、現在の大手ディベロッパーも営利追求甚だしく、もっとどの様な街を創り出して行くのかという浪漫を持つ必要があると考えます。理想の画を描きそれをコーディネートしていくのが本分でしょう。


最近では、建設会社などもマンションや戸建住宅などを分譲事業として取り組んでいます。
消費者目線からしますと、ディベロッパーと建設会社の違いが良く分からないのではないかと思います。どちらも商品として不動産を提供しています。しかし、ディベロッパーと建設会社では、その事業目的やノウハウの違いから、出来上がる商品は自ずと異なるでしょう。


一言でいえば、ディベロッパーはグロスで物事を捉え、建設会社は原価積上げで考えるという違いがあります。ディベロッパーは、本来街の付加価値を高めるべく不動産を構想しグロスで採算を合わせるのですが、建設会社の目的は建物の付加価値を高めるべく技術力と積算力で帳尻を合わせるのが本来の姿です。両社では同じ不動産でも発想が全く異なるのです。


ディベロッパーは、ビジネスを面で捉え多種多様な利害関係者の関係を調整しながら、まちを経営していく視点を持つのが本来の姿です。建設会社は、同じ利害調整力と言いましても
、建物を建設するために必要な部材調達力や下請工事会社の調整力が要となります。この様な違いから、出来上がった建物のソフトウエアが異なるというのが玄人の見え方でしょう。


その様な違いからディベロッパーは単に不動産を開発する機能に留まらず、まちを経営するために必要な事業を計画する機能に力を注いでいる訳です。将来の理想形を描きながら、地域の利害関係者をコーディネートし、ビジネスとして成立させるべく周到に採算計算を行っていきます。本来、その機能はどの様なビジネスでも持たなければいけないノウハウです。


今日もありがとうございます!
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