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起業失敗人財を活かす!

皆さん、おはようございます!
人間は、言葉でコミュニケーションを行いながら互いに理解を深めるものだと思います。しかし良くよく考えて見れば、その会話に参加している人が同じ言葉を交わしていても、その言葉に明確な定義が定まっていても、人それぞれにニュアンスの違いを内包するものです。



スタートアップ振興をリードする経団連副会長でディー・エヌ・エー(=DeNA)創業者の南場智子氏が、政府が打ち立てた「新しい資本主義」の柱のひとつであるスタートアップ育成によって日本社会のあり方を変える覚悟と行動の中で「起業に失敗した人を探して大企業が採用するような時代が必ず来る。心配せずにまずは起業してほしい」と述べています。


社会一般的に、起業に失敗した人といいますと、思いつきの浅知恵で深く検討もせずに行動してしまったのではないか。とか、そもそも経営能力に欠けていたのではないか。という様な見方でレッテルを貼られてしまい、敗者の烙印を押されてしまうのが落ちではないでしょうか。その陰に、誰しも起業したいが、それをせずに踏みとどまっている良識があります。


確かに、起業に成功できる否かは、起業者の経営や事業に対するセンスや能力に負うところも大きいのですが、未だ目に見えない海のものとも山のものとも分からない未知数の商品が売れるか否かなんて、どんなにロジカルに入念なマーケティングをしたところで誰にも分からないものなのです。最後に女神が微笑むかどうかは、時の運というしか他にありません。


もちろん、起業者として最低限身に付けておくべきビジネスリテラシーの様なものはありますが、それとて事業が上手くいっていれば事業を営みながら身に付けていくものかもしれません。そんなテクニックを身に付ける以前に大切なこととして、起業しようとする人のエネルギー、覚悟、行動力といったものほど起業に際して望まれる必要十分条件はありません。


人間が行動するからには、そこには必ず動機があるものです。起業することにより未だ見えないものを形に描き出していく為には、起業者によって個人差があるにせよ意志が存在しなければなりません。ここでもし事業を成功させられるか否かを判断するとしたら、その意志が個人的な利益やメリットなのか、社会との関わりの中で考えているか否かだと思います。


やはり利己的意志による起業というものは事業の発想に広がりがなく上手くいかないものです。これに対して、社会との関わりの中で突き動かされる意志というものは、自分自身を知りながらそれを活かして利他的に行動していくことから事業の構想に広がりが出るものです
。もちろん、事業を進めるうちに利己的な発想が利他的になっていく場合もあるでしょう。


これは起業した経験のある方にしか分からないかもしれませんが、起業をするということは素の自分自身と向き合い、内なる自分自身に問い掛け続けることだと思います。前例のない課題を解決していく為には、準拠すべき判断基準がありませんので、自分自身のポリシーに判断を委ねるしかありません。起業とはその様な判断を連続させることであると言えます。


未だ目に見えない構想に突き動かされ行動を起こし、何も制約のない状況の中で正しい判断を行っていく審美眼こそが起業した者にとっての掛け替えのない財産になると思います。それは決して形式知だけでは達成が出来ない、研ぎ澄まされた暗黙知によってのみ実現し得るものなのです。例え起業に失敗しても、その様な人財は企業の救世主になり得るでしょう。


今日もありがとうござます!
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