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これからの時代に必要な「メタ認知能力」!

皆さん、おはようございます!
勤め人を卒業して自分で事業を営む方が周囲にいます。長く勤め人を遣っていますと、まずは知らないうちに会社という枠組みの中での仕事のやり方に慣れ親しんでいる自分に気付き当惑するでしょう。身体に染みついた習慣を脱ぎ捨て素の自分になる為に3年は掛ります。



社会情勢の急激な変化から、自分自身の感情や行動をコントロールする力が求められていると思います。社会や経済が一直線に伸びゆく時代とは異なり、それら環境変化に順応しながら臨機応変に複線を張りながら柔軟に生きていく時代が到来しているということが出来ます
。その様な時代に、自己の管理能力を向上させるのに役立つのが「メタ認知」の能力です。


メタ認知とは「自分が認知している物事を、もう一人の自分が客観的に認知し、制御している状態」のことをいいます。メタとは「高次の」という意味になり、メタ認知とは「高次(
高い視点)から認知する」ということを意味します。メタ認知の起源は、ソクラテスの名言である「無知の知」にまで遡り「自分が知らないことを認知している」ことに由来します。


そして、1976年にフラベルという米心理学者がメタ認知の基本となる「メタ記憶」を提唱しています。これまでは心理学の世界でのみ知られており、メタ認知がビジネスにおいて重要視され始めたのはここ数年のことです。メタ認知能力が高い人は、もう一人の自分がいて客観的に自分自身を見ることができる、自分のことをコントロールできる人のことです。


メタ認知能力が高い人の特徴としては、①感情のコントロールが可能で常に冷静な対応ができる、②仕事への意欲が高く何事にも積極的に行動できる、③柔軟性があり周囲への配慮や気配りができる、④主観と客観の使い分けができ相手の意図に合わせた言動や自分の行動の意図を説明できる、⑤自分の長所と短所が分かり自分に足りない能力を見極められます。


メタ認知能力が高い人は、自分自身を客観視できるため、なんとなくという曖昧な基準ではなく、明確な目標に向けて行動することができます。また、主観と客観を使い分けることができるため、仕事をする上で円滑な人間関係を築くことが可能です。自分で事業を行っていると、このメタ認知能力に長けて自分を客観視しながら自律的に行動する力が備わります。


メタ認知能力の高い人は、自分の知識や考え方は間違っていないかと、常に客観的に認識することができ、世の中の変化に合わせて自分自身をアップデートしようとする順応性が高まってきます。これまでの右肩上がりの時代でしたら、力任せに行動していれば良かったのですが、これからは適切な自己分析を通して自他を客観的に俯瞰するしなやかさが必要です。


このメタ認知能力を高めるためには、①瞑想をする、②セルフモニタリングをする、③コーチングやカウンセリングを受けるなどの方法が考えられます。それは、頭を遣って論理的に分析することなく、心を静めて自身の肉体や精神に耳を傾けることです。スティーブジョブズが日本の「禅」を自分の生活の中に採り入れていたことは誰もが知る有名な話しですね。


但し、余り自分自身を客観的に俯瞰しようとし過ぎますと、非常に人の目が気になってしまい精神状態が不安定になるという逆効果もありますので注意が必要です。メタ認知能力の高い人は、結果的に創造力も高い様です。ただ想像することに留まらず、それを具体的に実現して行くセルフコントロール力に優れているからです。これも来る精神文明なのでしょう。


今日もありがとうございます!
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