皆さん、おはようございます！
これまで企業財務に傾注し修めてきましたが、この分野をもっと深めようとするとヒューマンキャピタルに行き着きます。一方、持続可能なイノベーションという時代の要請からも、人間の神秘に迫り科学することが求められます。この交点にフロンティアがありそうです。

面白法人カヤックこと株式会社カヤックは、固定概念に捉われない発想力・企画力、形にしていく技術力を強みに、ゲームアプリや広告・Ｗｅｂサイト制作を始め、コミュニティ通貨
、移住・関係人口促進など最新テクノロジーとアイデアを掛け合わせた新しい体験をユーザーに提供しています。「つくる人を増やす」を経営理念にユニークな経営を行なってます。

この「つくる人を増やす」という理念に、私が日頃感じているプロシューマー（＝生産消費者）社会が持続可能な社会の扉を開くということを重ね合わせて、とても興味深く面白法人カヤックの動向を注視しています。これまでの大量生産を前提としたピラミッド型階層組織を持つ産業構造や事業のあり方という固定観念に捉われない新しいビジネスモデルにです。

その様なことを考えていた矢先に、株式会社カヤックが株式会社カインズと資本業務提携をすることが明らかになり、これには正直に驚きました。本提携により両社は、カインズが推進する「ＤＩＹ文化の創造」や地域社会との共創を図る「くみまち構想」などの実現に向けたパートナーとして、顧客体験の価値向上や新商品開発など、協業を進めていく予定です。

カインズは、「世界を、日常から変える。」をビジョンに、家庭や地域のくらしをもっと楽しいものにするための「ＤＩＹ文化の創造」や、地域の方々と協力し、地域の方々が主役の
未来の「まちのくらし」を共に創っていくことを目指す「くみまち構想」の取り組みを加速しています。先日、東急ハンズを傘下に収めていますが、その本当の理由が見て取れます。

面白法人カヤック自体も、２０２０年には「ちいき資本主義事業部」を設立し、移住スカウトサービスの「ＳＵＭＯＵＴ」やデジタル地域コミュニティ通貨「まちのコイン」といった地方創生や自治体ＤＸ、地域コミュニティの活性化を推進しています。私も常日頃考えていますのは、地域に根差し「人」「資本」を域内循環させないと国力が損なわれることです。

今般、株式会社カインズと株式会社カヤックは「日本のくらしをもっと楽しくしたい」「地域をもっと元気にしたい」「主体的に生きる人をもっと応援したい」という３つの両社共通するビジョン・事業目標の実現を目的として資本業務提携契約を締結しています。なんとも素晴らしいパーパスを兼ね備えたアライアンスを生まれて初めて目にしたと受け止めます。

ウエルビーイング経営といった安っぽい言葉で語ってしまえばそれまでですが、この３つのアライアンスパーパスには、言葉が洗練されており無駄なく共感しない訳には行きません。
「暮らし×地域×人」によって創造的な地域が育まれ活力が生まれることは、一部の地域経済学者によっても提言されているところです。私自身、事業を通して注力して行く考えです。

暮らしも、地域コミュニティも、人間の営みであることを考えますと、やはり地域で暮らす人々が「プロシューマー」の様に主体的に楽しく、元気に生きることだと思います。だからこそ人々が身体に宿る五感を大切にしながら、これまで活性し過ぎてきた頭で考えることと融和させながら創造的な暮らしが出来るよう、気付きを与える環境を整えて行きたいです。

今日もありがとうございます！
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