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オリエンタルランドのCVC!

皆さん、おはようございます!
少しスピチュアルな考えかもしれませんが、人間は頭脳ばかりで物事を判断せず、身体の五感を使ってバランス良く判断するメカニズムを持ってます。その様に考えますと、私たちはもっと身体に心地良いことをしないと、いずれ精神が歪むのではないかと心配になります。



東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド(=OLC)は、3月に子会社のコーポレートベンチャーキャピタル(=CVC)であるオリエンタルランド・イノベーションズを通じて、ガイド付きの少人数旅行を手掛けるotomo(=オトモ)に出資しているそうです。出資額等の詳細情報は公開されておらず、出資比率は数%程度と見られています。


OLCの狙いは、従業員を派遣してガイドの育成に携わる他、両社で新規事業を立ち上げることを模索している様です。観光需要は戻りつつあり、訪日外国人客の受け入れも再開に向けて動きつつあるなか、ガイドの引き合いも強まると見て出資を決めているそうです。きっとオトモが持つノウハウを東京ディズニーリゾートで活用しようと考えてるのでしょうか。


オトモの主要な事業は、主婦や定年退職したシニア、学生などを個人のガイドとして募集し少人数旅行を催行するサービスです。約1000人のガイドを揃え、ほぼ全てのガイドが英語や中国語などのいずれかの外国語を話すことが出来るそうです。価格は1グループあたり5時間の場合で約2万円になるようです。オモトには、既にJTBなども出資しています。


オトモの事業を踏まえますと、東京ディズニーリゾートに来場したお客様に対し、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーだけに留めず、もっと東京観光や関東一円の観光地にまで足を伸ばして貰おうとしているとも考えられます。もっと観光業としての付加価値を高めるべく、新規事業として付帯収入を増やしていこうという戦略を描いているのでしょうか。


確かにテーマパークやホテルは一定の地域に集中しており感染症や災害などの影響を受け易いことも考慮に入れますと、危機管理対策として他の新しい事業にも投資することによりリスクヘッジを図っておきたいという考え方も出来ます。東京ディズニーリゾートが余りにも物理的に一地域に集約された単一事業であることから、当然といえば当然かもしれません。


テーマパーク運営ノウハウ及びホテル運営ノウハウ以外に核となる事業資源を見出せない弱点と言えるかもしれません。東京ディズニーリゾートが余りにもブランド力が強すぎるために、他地域に同じテーマパークを展開する訳にもいかないジレンマもありそうです。それなら、そのノウハウを活用してディズニー以外の第二ブランドを立ち上げても良さそうです。


一方、オリエンタルランドCVC子会社は、社会課題の解決や新規事業の創出を目的として2020年6月に設立されてからサウナや温浴施設向けにIT(=情報技術)サービスを提供するHabitat、東京ディズニーリゾート内で使用されるレタスを作る野菜工場を営む会社などに出資していますが、いま一つ戦略性が見えて来ないのは気のせいでしょうか。


オリエンタルランドの理念は「自由でみずみずしい発想を原動力に、すばらしい夢と感動、ひととしての喜び、そしてやすらぎを提供します」です。夢、感動、喜び、やすらぎを提供することが使命であるのなら、CVC子会社でもその理念に従った投資展開を考えるべきでしょう。何やら不足しているノウハウを獲得する為に投資している様に見えてしまいます。


今日もありがとうございます!
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