皆さん、おはようございます！
日経新聞などを読んでいて思いますのは、大手企業などの最新の経済動向について情報を提供してくれるのですが、それが日本経済の表層を解説しているに留まっていることです。もっと来るべき社会をどうするべきかという論調で切り込んでも良いのではないでしょうか。

人間は、概念化された一握りの言葉という形式知をもって他者とコミュニケーションをとっていますが、それは人間の行動を規定する思考のごく一部氷山の一角であり、実は多くは未だ概念化されていない個人の感覚的な暗黙知に従っていることは良く知られたところです。形式知とは左脳により支配され、暗黙知は右脳が司っているというと分かり易いでしょう。

論理的思考は形式知で司るものであり、暗黙知を形式知化するプロセスはアート活動と捉えることができ、未だ形式知化していない個々人の経験の知識である暗黙知を他者に伝えていくことは、まどろこしくもあり相当のエネルギーを費やさなければ共有して形式知まで昇華させることが出来ません。その過程の表現方法は様々ですが共感し合うことが効果的です。

絵で表現したり、音楽で表現したり、言葉で表現したりする方法がありますが、どの方法によれば一番効果的に他者に表現し伝えることが出来るかは個性であり、身体をもって表現する為に人間は人生をかけて技を磨き続けているのだと思います。その意味では、人間は仕事を通して創造的な自分の思いである暗黙知を社会に対して表現し続ける存在なのでしょう。

最近の社会を見ていますと、ロジカルシンキングではありませんが表層的過去の形式知のみで物事を判断してしまう帰来があり、それではより良い未来へ向けた社会を築くことができないものと思います。未だ概念化されていない新しい創造的概念を生み出して行くことによって社会は進化して行くものだからです。特に企業では形式知に偏り過ぎているでしょう。

こうやって自身の独創的な思いを言葉に置き換え表現していく作業も大変なのですが、私の場合、言葉で話すよりも、一言ひとこと噛みしめながら言葉に出来ない思いを形式知にしながら確認することが、自分の性に合っているようです。そんな思いでこのムラゴンというブログを利用させて頂きながら、自分の思いを表現する場として日々記している訳なのです。

元来、自分の暗黙知を拠り所として行動することが多く、会社勤めをする中で形式知を論理的に組立ながらコンセンサスを得ていくことに苦手意識を持っていたのです。しかし、一芸は身を助けるではないですが、数字で判断し表現して行動していく技に長けていたことが、自分の身を助け様々な会社始まって以来の出来事として実績を残すことに繋がっています。

それでも多くの企業は、いまでも益々、形式知を運用して会社を運営して行くことが尊ばれています。生産性を追求することを考えれば、その方が効率が良いのですが、それではこれからの将来不透明な社会において、企業の存続が危ぶまれてしまうものと思います。企業とは社会との関わりの中で生活の中にある課題を事業を通して解決していく存在だからです。

多くの形式の知識を詰め込んだ人財が企業で優遇される時代は、遅かれ早かれ是正されるべきだと思います。それより、どれだけ幅広く深い経験の知識としての暗黙知を形式知化させるプロセスに長けた人財こそ社会に輩出していくことが必要でしょう。ひと各々に異なる暗黙知があり、それを互いに共有しながら形式知にまで高めるには共感することが大切です。

今日もありがとうございます！
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