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山手線ワンマン運転!

皆さん、おはようございます!
今年最後の週末です。あっという間の1年間だったと思います。今年もやり残すことなくきちんと締め括り、新たな気持ちで新年を迎えたいと思います。今週は、この1年間を振り返りながら、来年1年間をどの様に活動していくかを明確にする1週間にしたいと思います。



JR東日本は、山手線など首都圏の一部の路線で、車掌が乗車せずに運転士が1人で運行するワンマン運転を2025~2030年に導入することを明らかにしています。東京都内を走る路線での導入は初めてです。ホームドアなどの整備と並行し、輸送効率化のためのシステム開発や車両の改造などに数百億円規模の投資を行い安全性を確保しながら実施します。


運行コストを削減するとともに将来の人手不足に備える布石です。山手線や京浜東北・根岸線、南武線、横浜線、常磐線の各駅停車でワンマン運転の導入を目指しています。JR東日本は、導入路線の選定について首都圏で輸送量が一番多い路線を基本に考え、最新技術を活用して高機能化し柔軟な運行を目指すとしています。技術の進歩が為せる技なのでしょう。


一方、JR西日本では、新幹線に乗務する車掌などの人員を減らす考えを検討しているそうです。山陽新幹線の一部区間で列車あたりの乗務員を3人から2人に減らし、業務のデジタル化や社内放送の一部省略を進め実現させたい考えです。山陽新幹線の新大阪⇔広島間は16両編成の場合、運転士を除いて3人の乗員がおりますが、これを2人に減らす計画です。


鉄道事業は、人口減少による移動需要の減少や運転や保守人材の確保、高い固定費などが課題となっています。ワンマン運転などの輸送効率の向上の他、JR東日本では来年3月には終電時刻の繰上げを実施することをも決定しています。夜間に行う保守作業時間確保や機械化による効率の向上を進め、全体として1割程度の経費効率化を目指すことを考えてます。


今回の新型コロナウイルス禍により旅客需要が大幅に減少したことが、JR各社の背中を押していることは間違いありません。その結果として、新たな技術開発が大きく進み、生産性が高まることでしょう。特に情報技術の進展から受ける恩恵は、計り知れないインパクトを社会にもたらすことになります。それにより奪われる職が出ることも、あり得るでしょう。


航空業界なども、いま2人のパイロットで運航している旅客機を1人で運航できないか模索されている最中です。旧来の旅客機はアナログで、機長、副操縦士の他、航空機関士、航法士、通信士の5名で運航されていたことを考えますと、その技術進歩の速さに目を見張るものがあります。現在の旅客機は操縦するというより、機体をオペレートする感じなのです。


情報技術の進展により消えゆく職がある反面、IT技術者など新しい職が生まれており、人口減少の中で職務転換を行いながら、全体として生産性を高めながら事業に必要な労働者の絶対数を減らして行くことが、これまでの企業のあり方だと思います。労働者側も、社会の大きな転換期を見据えて、リカレント教育により自らの能力の幅を高めることが必要です。


企業が自らの事業の社会における存在価値が問われているのと同様に、労働者も雇用されている企業の中で慢心せずに、いかに社会との関わりの中で自らが持つ経験知を活かしてどの様にその課題を解決していくかという見地をいつも持ち続けることが必要な時代です。何をするかではなく、自ら何故それをするのかが問われていることを理解することが必要です。


今日もありがとうございます!
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