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学生経営の工芸品・食品店!

皆さん、おはようございます!
人それぞれ気に留めることなく会話を楽しむものだと思います。その一言ひとことの言葉には普遍的な定義付けがなされており、それを無意識の内に活用しているものと思います。しかし、よく良く考えてみると、人それぞれに言葉の受け止め方が違うものかもしれません。



三菱地所は、工芸品など企画製造販売を手掛ける中川政七商店と新店舗を開きます。地方出身の学生を募り、学生が商品仕入れから店舗運営までを担う店舗です。三菱地所が東京駅前で進める再開発エリアで2022年8月に1号店を出店する計画です。学生の成長に寄与しつつ、新しい地域から地方産品や地元企業の魅力を発信していく、新しい事業の試みです。


店舗開業を含めたプロジェクト名は「アナザー・ジャパン」といいます。いままで目に触れることのなかった新しい日本を再発見しようとでもいう試みではないかと思います。日本の未来を担う10~20歳代の中でも地方出身の学生に実践型の仕事を通じて経営を学んでもらう狙いもあります。三菱地所が場所を提供し、中川政七商店が教育や経営を支援します。


第1期生として、大学や専門学校などの学生18人の募集を行っています。経営の基礎などを学びながら、地方に出向いて商品を探し、店舗づくりや接客も行います。2022年8月に開業予定の1号店は、全国を関東や中国・四国など計6ブロックに分け、2ヶ月ごとに各地域の商品を販売する試みです。先端事業への支援が多いなかで燻銀の取り組みでしょう。


三菱地所が2027年度に完成させる高さ日本一の「トーチタワー」には、約1300平方メートルと、1号店の10倍の広さの店舗を開業させる計画もあるようです。店内には47都道府県の常設ブースを設け、地元出身学生が商品仕入れや店舗運営を自ら行う形態です。
この古くて新しい取り組みに対し、私たちが忘れかけた事業のあるべき姿が隠されてます。


採算性など課題はあるものの、三菱地所は経済価値と社会課題を両立させ失敗をしながら成功につなげていく腹積もりであり、中川政七商店は食品や工芸品など幅広い商品を企業と生み出して行きたいとしています。今般の取り組みではオンライン販売も検討して行くそうです。きっと日本の伝統文化を受け継ぐ地域産品を見出し私たちに気付きを齎すと思います。


今般の取り組みは、中川政七商店のビジネスモデルを基礎とし、三菱地所がファウンダーとなって若い学生の方々に生きたビジネスを学ばせるアクセラレーションプログラムであると見ることが出来ます。多くのアクセラレーションプログラムが、現代ビジネスの在り方を踏襲する中で、この古くて新しい取り組みは忘れかけていたビジネスの本質を理解できます。


現代社会のビジネスは、マクロ需要の創造という名のもと新しい機能性商品を企画開発し販売する形態を採りますが、本来のビジネスは地域ちいきに根付く社会の課題を事業を通して解決していく地域性の高いものだと思います。確かに現代ビジネスは華やかなのですが、本当に生活者の期待に応えているかというと、非常に表面的で総花的なものと感じています。


現代ビジネスがマスマーケットを対象としている以上、ミクロマーケットの期待に応えられない限界があります。これからの社会の幸福というものを考えますと、GDPで表現される様な大括りの経済統計からではなく、もっと微視的に私たち個々人の日々の生活の中で、感じられる幸福を追求して行く必要があります。それが時代の転換期における論点でしょう。


今日もありがとうございます!
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