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VCが「働きがい」で出資判断!

皆さん、おはようございます!
年末に向けて11月から駆け抜けてきた仕事の忙しさも、ようやく一段落を迎えようとしています。ほとばしる心のエネルギーを糧として、内面から湧きでる思いに突き動かされて成してきた足跡を振り返ると、心地よい達成感と清々しい充実感が疲れた身体に染渡ります。



ベンチャーキャピタル(=VC)のニッセイ・キャピタルは、スタートアップへ追加出資する際に、投資先企業の社員が持つ仕事や会社に対する熱意(=エンゲージメント)を判断基準として取り入れるそうです。社員が働きがいを感じられる企業は中長期の成長を期待できるとみて、機動的な投資決定につなげたい考えです。ここにも時代の変化が見て取れます。


一般的にVCが出資を決める際は投資先の業績や潜在成長力、経営者のリーダーシップなどを基に判断します。企業の成長性を判断する上で、売上高などの財務指標は情報の一部でしかありません。成長途上のスタートアップは営業担当者やエンジニアなどを増強しながら事業を拡大しますが、経営陣の目が社員に行き届かなくなり成長に陰りが出る事もあります。


ニッセイ・キャピタルでは、スタートアップ企業の社員に対して「職内容にやりがいを感じているか」「会社の事業戦略や方針に納得しているか」といった設問について答えてもらう方法で定期的に調査を繰り返し、社員のエンゲージメントの動向を把握していくそうです。
課題のある企業に対しては経営陣の認識を確認して、改善策を促していくことになります。


私も、これまで2つのスタートアップ企業において、4社のVCから投資を受けたことがあります。その時のVCの判断基準は将来成長が認められる卓越したビジネスモデルを持つのか、経営陣の資質はどうなのかといった観点から審査されるものと受け止めています。それでも成功するかは誰にも分からず、最終的にはベンチャーキャピタリストの勘に頼ります。


しかし、スタートアップ企業を本当に成功に導けるかどうかは、一緒に働く仲間たちが総力を結集していけるかどうかに掛かっていると思います。その為には、創業者の生きる目的から滲みでる事業に賭ける思いや、それを実現していくためのビジョンを明らかにして仲間たちと共有することが何よりも重要だと思います。理念共有が社員の自律的行動の支えです。


欲をいえば、社員のスキルやノウハウといった能力以前に、創業当初よりそれら理念やビジョンを明確にし、自然にそれに魅かれて人財が集まってくるのが理想だと思います。その様な人財は、自らの生きる目的が明確であり自律的に行動することが出来る能力を持つからです。会社と役職員は一つの目的を共有し達成していくイコールパートナーであるべきです。


その帰結として、擬制法人たる企業というのは、それに関わる様々なステークホルダーが緩やかにつながるプラットフォームであるべきでしょう。これは、なにもスタートアップ企業のみに言えることでなく、大手企業や中小個人企業であっても同じことが言えます。ますます人財の重要性が認識されるなかで、最大の効果をもたらすには心理の理解が不可欠です。


これまでの時代も人材が企業の礎であることを大手企業では謳っていますが、それは飽くまでも機械生産に主眼を置くピラミッド型階層組織での話であり、人材は歯車化することが前提に置かれています。しかし、これからの知識社会においては、本当の意味で自由に発想できる人財が求められることになります。無限の人間の可能性を見つめることが不可欠です。


今日もありがとうございます!
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