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パーパス社会!

皆さん、おはようございます!
老若男女にかかわらず人それぞれ生き様があると思います。その本質は意識として顕在化されているというよりも、潜在意識の中に閉じ込められていることが多いのではないでしょうか。言葉で表現できなくても、それを行動で示していくうちに顕在化されていくでしょう。



金融機関にもパーパス経営が広がっているようです。ESG(=環境、社会、企業統治)強化、顧客ニーズや従業員の多様化など社会が急速に変化するなか、ぶれずに自社の存在意義を見つめ直す時期に差し掛かっているからでしょう。一部には金融機関でありながら脱金融に舵を切る動きも出てきているようです。パーパスの実現と収益の両立が求められてます。


事業の目的が無機質な金融機関までがパーパスを明確にしようとする動きは、もしかすると金融機関だからこそ必要なのかもしれません。お金という商品を取り扱い、トップから末端の社員に至るまで、数値目標に追われる事業であるからこそ「なぜ」その事業を営むのかを明確にしなければ、社会からも疎んじられ社員の思いを一つのベクトルに向けられません。


これまでの会社は、旺盛な消費者需要や右肩上がりに拡大する経済成長を背景に、ひたすら数値目標を掲げて、それを効率的に実行すべく経営活動を行っていれば様が足りたと言えると思います。しかし、これからの先行き不透明なベンチマークすべき事業が見当たらない中では、会社自らが内燃的に経営判断の拠り所となるパーパスを打ち立てる必要があります。


そもそもパーパスとは「存在意義」と訳されます。もっと日本人流に分かり易い言葉を見出すなら「志」とでもいうのでしょうか。従来、会社が掲げてきたミッションやビジョンなどが「何を」に焦点を充てているのに対し、パーパスはそれ以前の問題として「なぜ」それを行うのかという、より事業活動を営む上での本質を問いかけるものと言うことができます。


「何を」するかは事業環境の変化にともなって時によって変わり行くものですが、「なぜ」の部分はどの様な事業環境においても普遍的でぶれない軸となります。急速に変化する社会動向を前に、経営の羅針盤としてパーパス、存在意義、志といったものが事業活動を行っていく上で不可欠な拠り所となります。それは、個人においても同じことが言えるでしょう。


そもそも会社というものは、法で定められた擬制法人に過ぎませんので、その単なる箱に魂を込めるのはそれを司る人間でありますし、人間としても意識として顕在化しているのか潜在意識のままかに拘わらず、個々人の思いという価値観に従って行動している訳です。人間は、他者の価値観や志に触れたときにそれに共感できるか否かで判断するものと思います。


共感できる価値観や志に対しては、寄り添い価値観や志を共有したいと思うのが人間の心理だと思います。だからこそ、会社もパーパスを明確にして行かないと、お客様、取引先をはじめとする利害関係者から関係を築いていこうとする機会を失ってしまうことになります。人間的な暖かみが擬制法人たる会社にも存在していないと見向きもされなくなるでしょう。


また、個人においてもより良い人生を送っていく為には、志をもってそれを実現すべく自律的に行動していくことだと思います。その様な秀でた人財こそ、これからの社会に求められるものであり、会社との関係でいえば両者が価値観を共有している時に互いに最高のパフォーマンスを出すのでしょう。その様な自由で自律的な社会こそ、来るべき姿だと思います。


今日もありがとうございます!
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