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青梅線沿線の観光活性化!

皆さん、おはようございます!
目先の利益ばかりでなく、社会的な意義を心で感じ取り、それを事業を通して形づくっていくことに価値観を見出しているようです。他人より少しばかりお金の計算に長けている持ち味を生かし、人間がホッと息を付けるローカルビジネスを描き出して行くことが個性です。



JR東日本は、東京都山岳部を走る青梅線沿線の活性化をさせる新会社を設立することを発表しています。新会社は、地域振興事業を手掛けるさとゆめ(=東京都千代田区)と共同出資をする予定です。周辺の古民家をホテルにしたり、無人駅を観光情報の拠点にしたりして集客力を高めることを事業構想として持ちます。新たな経済事象として興味深い内容です。


社名は「沿線まるごと」とする予定でJR東日本が48.7%、さとゆめが53.3%を出資し、12月に設立します。同社の本社を東京都最西端でありかつ青梅線沿線の終着駅のある自治体である奥多摩町に置くそうです。古民家を宿泊施設にする事業では、2022年度から沿線古民家5~8棟をホテルに改修し、2023年度から順次開業する計画を持ちます。


1日1~3組が宿泊できるようにし、地元の食材を使った料理などを提供、客単価は1人1泊3万円前後を想定しています。また、無人駅の観光拠点化では、2022年春に鳩ノ巣駅を改修し、観光情報の提供や案内のための人員を配置する計画です。古民家ホテル開業後はチェックイン業務も同駅で取扱い、無人駅が地域の拠点として衣替えすることになります。


両社は今年2~4月に既存の沿線の古民家ホテルなどを利用し、集落巡りなども楽しんでもらうツアーの実証実験を行うというテストマーケティングを実施しています。ツアーが完売になり利用客の評価も高かったため、本格的に事業化することに合意したのでしょう。出資比率から推測すると、さとゆめがJR東日本に事業化の話しを持ち掛けたものと思います。


最近、この様なローカルビジネスが着目される様になっているのは、やはり行き過ぎた資本の論理がまかり通る社会の中で、私たちが見失ってしまった地域における人との繋がりや身近にある資源を見つめ直した時に、人間としての安らぎを覚えるからではないでしょうか。
それをクローズアップさせながら、事業として成立させることは地域活力にも繋がります。


2012年に創業したさとゆめは、「人を起点として、地域に事業を生み出す会社ーLocal Business Incubator」であることを自らの存在意義として見出しています。「ふるさとの夢をかたちに」をミッションに、伴走型コンサルティング会社として全国の想いを持った地域の方々と共に、地域の未来に繋がる事業の創出を果たしています。


これからの時代を担う、新しいタイプの企業といえるでしょう。今般のJR東日本との取り組みは、自ら出資をしてマジョリティを執るという意味では、伴走型コンサルティング会社の枠組みから一歩踏み出し、自ら事業を営み出していることが理解できます。箱である企業経営としてのプラットフォームを提供し、その中で様々な事業が営まれれば良いでしょう。


地域というフィールドに目を落とせば、様々な地域固有の事業資源が見えて来るものです。
私たちは、事業といいますと大手企業の様にグローバル展開をするなど、果てしなく成長することだという錯覚に陥っている様な気がしてなりません。必要なことは、私たち人間が生きる上で意味あることをどれだけ提供してくれるかという事業の本源価値であるでしょう。


今日もありがとうございます!
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*昨日のブログは、人里離れた通信環境のない地域におりました関係でお休みをさせて頂き 
 ました。申し訳ありませんでした。

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