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あおぞら銀行のDX支援!

皆さん、おはようございます!
人ぞれぞれ価値観が異なるものですが、思い思いの価値観に従って将来を描き出せば良いと思います。将来のことなんて、誰にも分からないものですので頭で考えても始まりません。場面ばめんで状況を感じ取りながら、自分自身の思いに従って行動すれば良いのでしょう。



あおぞら銀行は独立系ベンチャーキャピタル(=VC)であるB Dash Venturesと連携して、中小企業のデジタルトランスフォーメーション(=DX)を支援するコンサルティング会社を設立する計画です。あおぞら銀行といえば、元長信銀の一角である日本債券信用銀行が前身であり、同業であった新生銀行との違いが際立っている様に思います。


あおぞら銀行は、地域金融機関とのネットワークを生かし地方企業を中心にデジタル技術やサービス導入を後押しすることを念頭に置いています。銀行と独立系VCによる事業会社の共同設立は珍しく、しかも何れの会社も情報システム開発を主業としている訳ではありません。中小企業DX支援を行うことにより、両社はどの様なことを期待しているのでしょう。


あおぞら銀行は地域金融機関と協力し、取引先の中からDXに取り組みたい企業を発掘する役割を担います。BダッシュはDX関連のスタートアップや人財ネットワークを基に、対象企業へ必要な技術やサービスを選んで導入を支援します。あおぞら銀行、Bダッシュにしても直接本業の収益に結び付く訳でなく、飽くまでも新会社BSparkの事業になります。


その意味では、昨日ブログでご紹介したDX投資ファンド、Dキャピタルとはビジネスモデルが全く異なっていますが、中小企業に対するDX(=デジタル技術を活用して中小企業の事業の効率化を果たす位の意味で捉えています)は人財不足で悩む中小企業の生産性を飛躍的に高めることになり、これからの日本経済を左右する大きな試金石だと言えるでしょう。


地域金融機関なども、金融機関による金融事業以外の事業併営の規制緩和の流れを受けて、
こぞって中小企業に対する経営コンサルティング事業を強化しています。旧八千代信用金庫と都民銀行の流れを汲むきらぼし銀行も、経営コンサルティング部門の人員を20名から100名規模へと急激に増やしていますが、他の地域金融機関も同様の動きとなっています。


地域金融機関が考える中小企業支援サービスは、やはり情報システム化支援に始まってマーケティングなどの販売促進支援から、事業承継や事業改善に至るまでのありとあらゆる経営に関わる課題を解決すべく、支援体制を整えている様です。ただし、Bspark、Dキャピタル、地域金融機関にしろ、そう簡単に実効性ある中小企業支援が出来るのか疑問です。


概念的に中小企業に必要な支援体制を取り揃えても、中小企業は大手企業の様に事業が確立していない場合が多く、むしろ限りある事業資源を見極め新たな事業を創出していく様な観点が不可欠です。その為には、ただ標準化された情報システムのパッケージを当て嵌める考え方では駄目で、業務フローを標準化しながら独自のシステムを作り込む必要があります。


その為には、ただ体裁良くコンサルティングするだけではなく、中小企業というお客様の懐に飛び込み、そこで働く方々と一緒に事業を作り込んでいく人間臭さが不可欠となります。非常に地味で地道な仕事ですが、それをやり遂げた暁には小振りながらも質の高い事業を蘇らせることが出来るでしょう。そうやって事業の目利き力を養っていくことも不可欠です。


今日もありがとうございます!
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