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メルカリの中小向けEC事業!

皆さん、おはようございます!
とある中小企業の研修に参加させて頂きました。会社のビジョンと働く方々の5年後の将来像の方向性を確認することを目的としています。役職員一同が顔を合わせる機会が少ない中で、この様な互いを理解し合うことは創発に繋がることになり非常に有意義だと思います。



メルカリは、中小事業者や農家など生産者向けにスマートフォンで電子商取引(=EC)に出店できる新サービスを開始します。スマホで在庫や発送を管理し、月間利用者数1900万人超の個人間売買を仲介するメルカリのアプリ内に出品できるそうです。フリーマーケットアプリ、決済に続く主力事業として新しくEC出店サービスに参入することになります。


新規事業を手掛ける子会社ソウゾウが「メルカリShops」を試験的に開始してます。ハンドメードの商品を売る個人事業主や農林水産の生産者、中小事業者などの先行出店を受け付け、9月から本格的にサービスを提供します。同社は出店前に販売商品が適切かどうかを審査し、初期費用、月額利用料は無料で、販売価格の10%を手数料として得る予定です。


個人間売買の仲介アプリ内に事業者の商品を購入できる「ショップ」のタブを新設しますが
2021年中にフリマアプリとは別にメルカリショップス独自のECサイトも開設し、要冷蔵の食品なども扱えるクール便の提供も計画しています。個人間売買は値下げ交渉余地がありますが、事業者向け新サービスでは最初に設定した金額で販売できる様にするそうです。


ソウゾウ社の狙いは、日本のEC化率は未だにわずか7%弱にしか過ぎず、一方、中小事業者はECサイトの管理、運営ができる人財の不足という課題を抱えており、従来のメルカリでの出品のようにスマホ一つで出品できる便利な機会を提供することで、新たな市場を創造することが出来るとしています。この点に関しては、私自身も強く共感するところです。


ハンドメード商品を販売する個人事業主に対するニーズは確実に増えており、また、その延長上で標準化された商品を大量生産する大手企業とは異なる、ニッチな小ロット商品を扱うハンドメードにも似た農林水産の生産者、中小事業者が取り扱うオリジナリティ溢れる商品に対して、消費者は規格化された商品とは異なる価値を見出すようになって来ています。


考えてもみれば、個人を対象としたフリマアプリを提供するメルカリのサービスは、消費者であるはずの個人に対して販売者としての事業機会を提供しているという意味では、個人が生産消費者(=プロシューマー)になり得る切っ掛けを与えたという意味で画期的であると思います。その周辺には個人レベルでモノづくりに勤しむ方々が当然に存在する訳です。


その新しい市場にスポットライトをあてることは、これまでの産業構造を根底から覆す可能性を秘めている訳であり、情報技術の進歩がそれを可能としているのです。日頃、中小個人事業者と行動を共にすることが多いのですが、彼ら彼女らが作るハンドメード商品には択一されたハイセンスな商品が多く、生産者と消費者の間で共感し合えるメリットがあります。


最近、メルカリのみならずアマゾンもまた中小個人事業者の出店に力を入れてます。BASEやカナダのショッピファイなど、中小個人事業者向EC支援サービスの参入は益々活況を帯びてくるでしょう。その結果として、少しでも多くの中小個人事業者がこれまで販売面で苦労していた課題をブレークスルーし、実り多いものになることを期待せざるを得ません。


今日もありがとうございます!
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