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新たな事業創出!

皆さん、おはようございます!
毎週の懇談会で老翁は口癖のように信用の必要性を説きます。きっと60年余りものビジネス経験の中で、数々の騙された経験をも持ち合わせているのでないかと思います。なかなか人を信用しない老翁ですが、ビジネスの基本は信用であることを肝に銘じたいと思います。



自信もって商品を提供していく為には、その商品に対する深い造詣とノウハウを持ち得ていることが不可欠だと思います。俄か知識や経験だけでお客様を満足させることができるほど甘い世の中ではないことは身にしみて感じています。特にアフターサービスである品質保証に、そのことが凝縮されるものだと思います。その道のプロでなければ事業は出来ません。


スタートアップ企業であれば、まだ僅からながらの役職員の英知を結集し、完璧なまでの商品を創り上げていくことに身骨を注いでいます。この段階では未だ企業としての知識やノウハウが形式知として蓄積されておらず、どちらかと言えば個人個人の経験知(=暗黙知)を寄せ集めている状況です。背景の異なる個々人が刺激し合いながら創発している段階です。


そんなスタートアップ企業も、いつまでも個々人の経験や勘に頼っていては、将来的な企業の成長に覚束ず、やがてそれらの経験知を誰でも享受し活用できるように標準化し、形式知まで昇華させることに迫られるものです。同質的文化を背景として、その企業に集まる社員が協調しながら組織として円滑に上手く運用されるような知見やノウハウが蓄積されます。


完成された企業組織というものは、一定の事業領域における商品を最高のパフォーマンスでお客様に提供できるよう、日夜、磨かれ続けているものです。その様な最適な状態にまで磨き上げられた企業にイノベーションを求めるにしても、その完成された事業を再構築することに迫られてるならいざ知らず、そこに切り込んで新しい事業を創るのは困難を伴います。


その場合は、スタートアップ企業の様にゼロから新しい事業を創るというよりも、その従来の事業に少しばかりの手を入れてビジネスモデルをマイナーチェンジする位の感覚が丁度良いのかもしれません。その様な変革を促すためにも、企業を同質性の高い文化的な背景を持つ社員だけが寄せ集まることなく、異質な社員をも受け入れられる許容力が必要でしょう。


これからの企業というものは、既に確立されている事業を変革するということではなく、むしろその事業における貴重な資源、および会社として蓄積している基礎的な知見、ノウハウを活用して新しい事業をゼロから創り上げる様な視点が必要だと思います。良く言われる既存事業のカイゼンの範疇を超えた、抜本的改革を行うにはリスクが高いと感じるからです。


企業そのものをプラットフォームと見立てるなら、各事業はアプリケーションと捉えることが出来るでしょう。アプリケーションに手を加えることを否定するものではないですが、むしろプラットフォームの充実を図っていくべきだと考えます。プラットフォームの立場からリソースであるアプリケーション全体を俯瞰し、それを組み合わせていく視点が必要です。


いわばホールディングカンパニーと各事業会社のような関係ですが、そのホールディングカンパニーは単にグループ経営を司るだけではなく、もっと事業を創出していく機能が求められる時代になると思います。そして、社員は企業一社だけに帰属するものではなく、自らの専門性を活かして複数の企業に帰属しながら自己の目標を達成していく様になるでしょう。


今日もありがとうございます!
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