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2つの社会経済システム!

皆さん、おはようございます!
今年は自分たちの狙いも定まり、特にこの6月からはそれを実行に移すべく東奔西走しており、曜日も関係なく忙しさを極めています。地域社会というフィールドでポスト資本主義という社会のあるべき姿を思い描きながら、リアルに体現していく躍動感が癒してくれます。



産業革命以降に大きく興隆した資本主義という社会経済の枠組みは、一言でいえばスケールメリットを追求し生産コストを極限まで下げることにより、一定水準以上の品質の良いものを手頃な価格で私たちに提供するベネフィットを与えているものと思います。欲しいと思うモノを手軽に手に入れることができ、私たちは物質的な豊かさを享受するに至っています。


企業という私たちが考え出した文明の利器を媒介としてそれを実現している訳ですが、未だモノが不足する高度経済成長期ならいざ知らず、既にモノが満ち溢れている今日においてもその枠組みが留まることありません。企業はグローバル化する市場経済の中で存続することを自己目的化し馬車馬の如く走り続けていますが、果たしてこのままで良いのでしょうか。


その結果として、資本家と労働者の貧富の格差を生じさせてしまっていることは言うに及ばず、社会におけるあらゆるモノが標準化とい無機質な思考により覆い尽くされてしまっており、私たちの暮らしを息苦しいものに追いやっている様に思えます。いま存続する企業という多様なサブシステムが私たちが望むもの全てを満たしている訳ではないものと思えます。


社会では時代の流れとともに、新しい課題やニーズが増え続けていますが、従来の企業という仕組みだけでは、それに応えられないものと思います。もっと企業が技術革新により臨機応変にイノベーションを起して行ければ良いのですが、それがスケールメリットという名のもと肥大化すればするほど、そう簡単に自己変革することが出来ないものかもしれません。


マス経済は、飽くまでも社会に必要とされる大括りの最大公約数的な便益を提供するには非常に効率的なシステムだと思いますが、ミクロ経済で必要とされるものまで満たしていくことが難しいのでしょう。情報化社会において、益々、個性が多様化していきますと、もっと個々人の身近なところに存在する課題、ニーズに事業を通して応えていく必要があります。


木目細かく便益を提供していくためには、それに応える事業主体も小回りが利かなければいけないと思います。スケールメリットを追求するばかりではなく、スケールデメリットを補っていく枠組みを創っていく必要もあるでしょう。それは資本の論理で物事が決まって行く仕組みではなく、もっとヒューマンスケールな考え方で物事を捉えていく必要があります。


商品を提供する者とそれを消費する者の境目が、これまでほど明確に線引きが為されていないプロシューマー(=生産消費者)や地域における互助的な営みをする主体が補っていくものかもしれません。いまの社会は、企業(=大手企業)という主体に社会経済の運営を委ね過ぎてしまっていますが、彼らも万能な存在でないことに目を向けることが必要でしょう。


その様な今までの社会経済システムを補完する、もう一つのシステムが両輪となって社会を動かしていくことが望まれます。行き過ぎたスケールメリットや標準化ばかりでなく、もっと精神的に豊かな社会の枠組みに移行させていく必要があります。その為には、今までの常識や慣習に捉われることなく、私たちは自由な発想で自律的に行動することが望まれます。


今日もありがとうございます!
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