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地域未来創造事業!

皆さん、おはようございます!
毎週の老創業者との定例の懇談会ですが、とある事情から諸先輩方を差し置いて、今月よりマンツーマンで行うことになっています。3年目の駆け出しの身分でありながら貴重な時間を割いて頂けることに恐縮する次第ですが、中身濃く自然体でお話しをさせて頂いてます。



埼玉りそな銀行は、まちづくりに関するコンサルティングや創業支援を手掛ける新会社を設立するそうです。銀行の業務範囲を拡大する一環として金融庁が設ける「銀行業高度化等会社」の制度を活用し10月に立ち上げる計画です。従来の銀行の枠組みを超えて地域が抱える課題解決支援を強化する目的です。何れ地域商社にまで派生していくのかもしれません。


新会社の職員は、同行でまちづくり事業に携わった経験ある社員ら17人で立ち上げ、他に外部からの専門人員も起用する予定です。先日、監査法人トーマツが地方企業を主な対象として、地域課題の解決などにつながるコンサルティングサービスを提供する新事業を立ち上げたばかりです。それ以外にも、地域づくりを標榜する事業主体が数多く出現しています。


現代社会の問題点として指摘されるのは、資本主義という短資眼的に利益を追求してしまう考え方が蔓延り、じっくりと社会の課題に目を向けて新しい事業や商品を創出する機会を奪ってしまっているところにあります。資本効率ばかりを追求するがあまり、重箱の角に至るまで標準化が行き渡り、全体として均整のとれたしなやかさが失われている事にあります。


それにより、確かに大量生産大量消費型の経済を実現し、私たちは多くの物質的な利益を享受してきたこと迄を否定するものではありません。確かに、それが今までの経済のグローバルスタンダードであったのですが、その波が個性豊かであったはずの地域にまで押し寄せてしまい、私たちは無機質な逃げ場のない状況に遣る瀬なさを感じるに至ってしまってます。


物質的な豊かさから精神的な豊かさへの転換の声が高まる中で、世界標準マーケットに応えられる商品を提供するばかりでなく、多様化する個性の期待に応えられるコトを提供していく必要性に迫られているものと思います。その為には、顔の見えない多国籍のペルソナを相手にしてばかりいず、しっかりと顔の見える個性に依拠して物事を考える必要があります。


それは地域ちいきに根差すことを意味しています。地域とは、言葉を変えればコミュニティなのかもしれません。地方にある地域、下町の地域、働く場としての地域など、もっと環境と人々が対峙する中で育まれるその地域固有の文化に目を向ける必要があるのではないでしょうか。地域まで凌駕してしまった標準化の波は、様々な地域の課題を生み出しています。


その地域の課題を一つずつ解決していく為には、そこに集う人々の英知を育みながら未来を語りあうことだと思います。答えは一つではありませんが、その地域の老若男女が未来のあるべき姿をイメージしながら自律的に行動することだと思います。その結果、生み出されるのが事業であり、これもまたあるべき理想的な起業の形だと思います。地域未来創造事業。


本来、事業は暮らしの中に存在するものだと思います。大手企業やスタートアップ企業による先端技術を拠り所としたイノベーションを追い求めるのもいいですが、暮らしから乖離した事業主体には、本当の意味での社会が求めるニーズから乖離してしまっており、新たな事業や商品の創出が覚束ないでしょう。これからはもっと人に根差す社会になると思います。


今日もありがとうございます!
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