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これからの新しい事業!

皆さん、おはようございます!
超音速旅客機コンコルドが引退したのが20年前です。人類の英知を結集したテクノロジーの塊ですが、騒音問題や事故を引き起こし幕引きとなった記憶が残っています。その後も見果てぬ夢を追い求め、スタートアップ企業が超音速機の商用利用を目指しているようです。



これまでの新規事業といえば、欧米諸国で立ちあがっている既存事業を日本に輸入する形で行われてきたと思います。戦後の高度経済成長期と相まって、日本人ならでは勤勉さで、本家本元より高品質な商品を作り上げ、逆に欧米にまで輸出する様になってきた歴史だと思います。その過程で、様々なバリエーションの商品を新しく派生的に作り上げて来ています。


よくソニーのウォークマンが世界にない日本初の新商品であると称賛されています。確かにそうなのですが、これは新しい事業というよりも、それまで培ってきた技術を活用した新しい商品のバリエーションなんだと思います。その様に考えますと、果たして日本初の新しい事業(=ビジネスモデル)として何があったかを頭で考えても、なかなか思いつきません。


情報技術革新により日本にもGAFA(=グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)の様な一世を風靡するスタートアップ企業が生まれて来ないことに苛立ちを覚える政財界の重鎮が多いようです。だからと言って日本版SPAC(=特別買収目的会社)による株式上場を解禁した所で、時価総額1千億円超のユニコーンが生まれる訳ではありません。


日本が島国だからと簡単に片づける訳には行きませんが、新しいビジネスを生み出していくためには、世界各国から実行力のある優秀な人財が集まって来るような国にして行かなければなりません。やはり新しい事業のアイディアを創出していく為には、暗黙知を融合して形式知化するプロセスが日常の生活の中に溶け込んでいる必要があるのではないでしょうか。


一方で、新しい事業の可能性を見出していくためには、消費者ですら未だ気付いていない潜在的なニーズを探りあてる必要があります。日々の暮らしの中で暗黙のうちに不便だと感ずることをさりげなく思考錯誤しながら解決するプロセスを経なければならないのも事実です。新たな事業に結びつくか否かは確率の世界だと思いますので母数が多い方が良いです。


その様に考えますと、必ずしもユニコーン企業を目指さなくとも、時代の変革期において至る所に社会の課題が顕在化していると思います。それを事業を通して解決していくことを考えても良いのではないでしょうか。グローバルに通用する事業や全国区の事業でなくとも、
ある一定の地域内で必要とされることを事業を通して解決していく考え方もあるでしょう。


これからの新規事業というものは、それら社会の課題に対して既存の事業資源を機能的に組み替えることにより創られるものだと思います。その意味では、事業を構想しそれを実現すべく既存事業の当事者をマッチングさせて行くことが大切です。どんなに小さなプチ事業でも良いと思います。その様な中から、やがて大きく成長していく事業が生まれるでしょう。


問題はその様な事業を担う人財が少ないことです。皆、大学を卒業すれば、一流の会社を目指し、一度、入社した会社を辞めて起業する奇特な人も少ないでしょう。それなら少子高齢化社会の中で、企業勤めを終えたシニアに担って頂けないでしょうか。人生100年時代、まだまだ一旗あげたいシニアが多いことを感じます。起業はそんなに難しくはありません。


今日もありがとうございます!
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