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財務経理の先にあるもの!

皆さん、おはようございます!
「ライフピポット」という本を読んでいますが、私の生き方に当て嵌まる点も多く、思わず読み入ってしまいます。いまの社会は個々の価値観が多様化しているにも拘わらず、昔ながらの単一の慣習に捉われています。そのギャップに息苦しさと不安を感じるのでしょうね。



一般的に組織として確立した事業を運営している会社は、財務経理といいますと会社運営に必要なお金まわりの業務を一手に引き受けている専門的な部署と位置付けられていると思います。営業などの部署とは異なり専門知識が必要なことから、一度、財務経理という部署に配属になると中々そこから抜け出せず、往々にして生涯一財務経理マンとなってしいます。


財務経理という部署内ではローテーションがあるのですが、せいぜい財務諸表を作成することを専らの業務とする経理業務から、税務業務への異動であったり、金融機関からの資金調達などを司る財務業務への配置換えであり、それこそそんな業務ばかりに携わっていますと塔が立つではありませんが、その分野のオーソリティになってしまうのが関の山でしょう。


経営幹部の覚えめでたい人財であれば、最終的にCFO(=最高財務責任者)にまで上り詰めるのかもしれませんが定員は1名です。多くは子会社の財務経理部長としてサラリーマン生活を全うすることになるのではないでしょうか。本来、その様なキャリアを積み上げてきた人財は、残念ながら事業や経営のことが分からず本来のCFOには成り得ないでしょう。


CFOとは、財務数値を事業や経営の判断軸の拠り所としながらも、将来的に進むべき戦略を描き、バックオフィス全般を所掌しながら、会社をナビゲートし成長に結び付け、企業価値を高め続ける存在です。その様な人財を育成して行く必要があるにも拘わらず、数字に明るい人財を財務経理という部署に閉じ込めてしまうのは社会にとっての損失だと思います。


いまの社会で本物のCFOを目指すのであれば、一つの会社に留まることなく、自ら理想とするキャリアプランを描き、会社を動きながら(=転職)必要なキャリアを身に付けていく必要があります。その意味では、あまり超大手企業を志向することなく、適度な規模の会社やスタートアップなどで、思う存分に自律的な仕事を経験し自分の能力を伸ばすべきです。


昨日、とある新興企業の面接担当として管理部門の採用面談に立ち会いました。新興企業に良くあるパターンですが、商品開発や営業ばかりに偏重しており管理業務が全く体をなしていません。創業社長にその意識がないことが理由ですが、流石に本業の業務がまわらないどころか、働けば働けど忙しさの割に利益が出ていないどころか赤字が続いている状況です。


面接を行った37歳の方は、経理専門学校を卒業後、3つ程の会社で経理業務を中心に最近では財務業務や労務管理業務にまで領域を広げています。話をお伺いすれば、各々業務フローの効率化を行いつつ、財務数値を拠り所として予算実績管理を徹底、それが表象する現場の動き具に見て回り、肌感覚で生きた数字を掴むよう心掛けてきたと言うではないですか。


将来的に経営マネジメントを目指しているだけあって、見ている目線が素晴らしいと思います。財務数値というものは、それを経営に生かす視点があって初めて財務経理や経営管理になります。会社の活動やそれを担う役職員の行動を如実に表すものであり、人間模様を窺い知ることのできるツールです。これからの財務経理は人間心理を読み解くことも必要です。


今日もありがとうございます!
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