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理念の大切さ!

皆さん、おはようございます!
9月も半ばになります。まだ日中は暑い日が続きますが、夜は随分と涼しくなってきたと思います。日の出は遅くなり、日の入は早まり、段々と秋も深まっていくことでしょう。そうこうしている間に今年も残り3ヶ月半、やり残したことがないよう集中したいと思います。



情報革命という時代の端境期において、いままで常識と考えられてきた慣習や価値観が大きく揺らぎ、それに翻弄され歩むべき道を模索しているのが現代ではないでしょうか。特に今年は、コロナウイルス感染拡大により、人々は迫りくる危機意識から、そうした慣習や価値観に捉われることなく、自らの本音に基づいた発言や行動が垣間見れたような気がします。


この様に混沌とした時代には、自らが行動する時に参照すべき拠り所となる考え方や行動指針といったようなものはなく、自らが正しいと思うあるべき根本的な考え方を確立して、それに基づいて行動していくしかありません。絶対的に正しい考え方など存在することなく、日々相対的関係の中で修正しながら自らが信じるぶれない考えを確立する必要があります。


その様な根本的な考え方を「理念」というそうです。理念を打ち立てるには、付け焼刃の経験や考えではならず、経験知を含む全人格的な深い思料が必要なのかもしれません。独りだけで考えていても自分ならではの理念を得ることは難しく、他者との関わりを通して少しずつ積み上げて行くものでしょう。また美を識別する眼力や幅広い教養も必要だと思います。


産業革命以後、長らく続いた慣習や価値観に慣れ親しんできた私たちにとって、誰しも経験したことのない時代に突入していると言えるでしょう。それを確立した時にはじめて、私たちはこれからの社会に対するニューノーマルを手にするものだと思います。各々の考えに基づく理念が融合され、最大公約数的に社会の新しい慣習や価値観が定まって来るものです。


いま大手企業をはじめとする企業に閉塞感が漂っているのも、時代の過渡期の中で理念が揺らいでいるからではないでしょうか。どの企業も創業の祖が打ち立てた理念を持っているものと思いますが、それが時代の経過とともにその組織に帰属する人々から遊離してしまい形骸化してしまっているのではないでしょうか。いま一度、それを正す必要があるでしょう。


企業というものは営みの枠組みにしか過ぎませんので、本来、その企業の理念に基づくものであれば何を行っても良いものだと思います。しかし、その理念が時代に合わなくなっていたり、企業で働く個々人の理念が揺らいだりしていますと、うまく企業理念が機能しなくなってしまうものでしょう。行き過ぎた硬直的ピラミッド型の階層組織も弊害だと思います。


考えてもみれば、創業者個人の理念を色濃く反映させた企業理念を世代を越えて受け継いでいくことは中々難しいことかもしれません。世代が変わるごとに段々と色褪せてしまうものかもしれません。しかし、理念が希薄な事業(=企業)ほど脆いものはありません。幾多の苦難を乗り越えて事業を継続すためには、人間にとって拠り所とすべき信条が不可欠です。


兎角、いままでの時代の流れの中で、企業は目先の戦略や戦術に目を奪われがちですが、いま一度、企業理念について考えを寄せてみる時ではないでしょうか。企業とは単なる擬制法人にしか過ぎません。企業を支えるのはそこで働く個々人です。その個々人がしっかりとした理念を持ち得なければ、創業の祖が打ち立てた理念を理解することすら難しいでしょう。


今日もありがとうございます!
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