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望まれる地域商社の役割!

皆さん、おはようございます!
仕事というものは、自分が社会に対して提供できる専門性と社会から求められる需要をオーバーラップできればそれに越したことはありません。時とともに変わる社会の需要に対して、自らの能力の間口や奥行きを広げ続ける努力を怠ってはいけないものでしょう。



コロナ禍の影響によりリモートワークが普及し、会社への出勤が必ずしも常態ではなくなりつつあることを受けて、居住地についても地方都市への移住や二拠点居住がとり沙汰されています。このことが首都圏一極集中を緩和して、衰退する地方都市経済を食い止める梃子になるかといえば、それは些か早計だと思います。人口動態が減少しつつあります。


地方都市経済を支えてきた、財政支出の減少や大手企業工場の海外移転というトレンドは変わらないものだからです。それでは、いかにして地域経済を立て直していけば良いのでしょう。経済の本質に照らし合わせれば、その地域に居住している方々には気付かない地域資源を掘り起こし、それを製品若しくはサービスに化体して提供するに他なりません。


このとき地域資源の供給量には自ずと限界がありますので、マスマーケットを対象とせずにニッチマーケットを対象にすることになります。スケールメリットを追求する大手企業は採算面から参入できませんので、大手企業による標準化された価格を訴求する商品とは差別化を図った、その地域ならではの逸品を広く消費者に訴求していければと考えます。


地域の自然環境、歴史、文化によって育まれた、その地域ならではの資源であり伝統的な技術によって生産された希少性のある商品であることを消費者に訴求できれば、きっと多少値段が高くとも標準化された工業製品に魅力を感じなくなった消費者たちにより、付加価値が認められ受け入れられていくことでしょう。そこで活躍するのが地域商社です。


いままでの地域商社は、どちらかといいますと既にある地域の特産品について、地域外に販売するためのマーケティング活動やブランディング活動に終始していたと思います。しかし、これからの地域商社像は、地域資源や技術に焦点をあてて、もっと積極的かつ能動的にそれらを見出し、事業開発や商品開発に関わっていく必要があるように思います。


その地域で事業を営む方々と深く関わり、その地域ならではの資源を見出し、それを事業化するためのコーディネート役を司る機能が望まれます。個々の事業者だけでは実現し得ない事業をそれぞれ連携させて全体として成り立つようにしていくことが不可欠だと思います。マーケティングやブランディングといったことも専門家に任せれば良いでしょう。


その様に地域内の事業者に関わって参りますと、当然に後継者のいな事業者も多数存在することになり、その様な事業としての地域資源をも後世に生かしていくべく事業承継するというようなことも地域商社は手掛けて行かなければならないと思います。もっと踏み込むなら、地域経済を再生すべく事業再編という視点をも持つ必要があるかもしれません。


これからの新たな意味での地域商社は、地域内の課題について多面的な観点から事業を通じて解決していくエリア・マネジメントとしての役割を司る必要があると思います。地域外で販売して得た資金を地域内に還流させ経済循環させて行く視点が不可欠でしょう。その為には、大局的に地域や事業を俯瞰して、資源を選択と集中することが欠かせません。


今日もありがとうございます!
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