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誠品生活日本橋!

皆さん、おはようございます!
昨年以来、新しいお客様との取組みが増え、年始早々、何かと慌ただしい日々を送っています。お客様との安定した関係を早く築き上げようとする逸る気持ちを押さえ、向き合う方々への誠実な行動を一歩ずつ積み重ね、信頼関係を醸成することが大切だと思います。



先日、ふらりと立ち寄った日本橋のCOREDO室町テラス2階にある「誠品生活日本橋」、台湾発生活雑貨店です。三井不動産が江戸時代から続く元禄文化の中心地日本橋の再興に力を注ぐCOREDOシリーズの複合商業施設の一角に位置するそれは、無印良品の様な生活雑貨を取り扱っているのかと思いきや、全く異なることに気付かされます。


「価値ある時間の創造」というコンセプトで、書店、工房セレクション、グルメの3つのエリアに分け、ゆったりとした雰囲気の中で、独自の都市の文化空間を味わうことができます。日台文化交流のプラットフォームとして「くらしと読書のカルチャー・ワンダーランド」と言われる通り、文化とアートをクリエイティブな形で見事に表現しています。


日本の蔦谷書店も書籍と生活雑貨を融合した店づくりをしていますが、それもそのはずこの誠品生活を模倣しているとのことです。蔦谷書店が生活シーンごとに機能的な店づくりをしているのに対し、この誠品生活日本橋はもっと人間の感性に染み入る、シックな図書館の様な店舗を基調としながら伝統工芸など生活の意味を問う店づくりとなっています。


考えてもみれば、ここ日本橋は江戸時代には町人文化が根付き、数々のお店が立ち並んでいたと思います。それが明治維新後100年余りの間に、それらの文化が一変し、高層ビル群が立ち並ぶ「街」へと一変してしまっています。時代の断絶を取り戻すべく、COREDOの商業施設群は、伝統文化を生きづかせる趣きとなっていることが感じ取れます。


ただ単に老舗店舗を誘致するだけではなく、時代の趨勢の中でグローバル化の波を避けて通ることが出来ないことを捉え、台湾、中国、日本の伝統文化をミックスした誠品生活日本橋の店創りは見事としか言いようがありません。日本のガラス細工工房や日台を中心とした伝統食材やキッチン雑貨店などが店舗内を取り巻く書籍と上手く調和しています。


情報化社会において、電子書籍をダウンロードするのは一瞬ですが、実際に本を読むには数時間を要します。スピードが求められる時代に、書籍を通して先人の知恵に触れる機会は、後世にいまを生きる人間の智慧を語り継ぐ必要がある現実を思い出させてくれます。合理性や効率性ばかりを追求する現代人にとって、忘れ去ってはならないことでしょう。


人間というものは、歴史的な時間軸の中で生きづいている存在でもあります。伝統工芸品の様なものは、昔から教え伝えられ脈々と受け継がれて来た人間の技が時代とともに洗練されて来ているということができます。その様なものの中に智慧や魂が宿っており、その様な本物のものに触れた時に、人間は驚きとともに美意識がくすぐられるものでしょう。


誠品生活日本橋に対置される、百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストアの没落に歯止めが掛りません。経済合理性を追求してきたそれらの店舗は、確かに便利ではあるのですが、私たちの生活に深みをもたらすような、人間としての心の渇きを癒す時間を提供してくれる場所ではないように思えます。歴史の狭間の一つの姿なのでしょうか。


今日もありがとうございます!
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