誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

倒産の本質!

皆さん、おはようございます!
ブログを始めた頃から朝5時に起きるのが習慣となって間もなく3年が経とうとしています。日中は多い時で4~5件のお客様とお会いして家に帰りますと、もう疲れきって早々に夕飯を食べて、22時には寝てしまうという生活が自分にあっているようです。



世の中小企業の95%が10年間のあいだに姿を消し、5%しか存続できないという現実があります。意外と知られていない統計ですが、誰しも起業をする時は自分は成功するという志を持ってはじめるものです。しかし、どんなに素晴らしい大志があっても、現実の事業は失敗の連続であり、石橋をたたいて渡る慎重さを持つことが経営だと思います。


私が関わってきたお客様の中にも、順風満帆に成長する企業ばかりでなく、残念ながら破綻してしまう企業が存在します。それらの企業を見ていますと、売上に対する人件費のバランスがとれていない企業が多い様に見受けます。私もそうでしたが、創業間もなく売上が安定していないにも拘わらず、人員体制ばかりを整えてしまっている駆け出しの企業。


創業後数年たち、売上が数億円あるにも拘わらず、それに見合わない社員を抱え込んでしまう企業。別に、経営者がどんぶり勘定で経営を行っているからではなく、経営が陥り易い罠にはまってしまっているとでも言った方が良いかもしれません。経営者には夜も眠れなくなるほどの重圧が掛る一方、それを跳ね飛ばす夢というエネルギーが必要です。


その精神的なマイナス部分とプラス部分のバランスを保っていくことが、なかなか経営者にとって難しく、躁うつ病の様に日々の生活の中で逡巡してしまうものなのです。経営者にとって必要なのは、自らの行動のペースを落とし、じっくりと日々あたり前のことをあたり前にやっていく鈍重さにも似た、冷静沈着な心構えが必要とされるものです。


私の経験からも、経営者の負の部分と正の部分のメンタルのバランスが崩れた時に企業は倒産するといっても良いでしょう。一般的に企業が倒産するのは、業績の赤字が膨らみ、資金繰りが続かなくなったときと思われるでしょうが、例え企業がその様な状況に陥ったとしても倒産することはなく、最後は経営者の意思で決めることになります。


どんなに企業の業績が悪くなろうが、経営者に事業を続けようとする強い意志があれば、事業を続けることは可能なのですが、通常はその様な状況の中で経営を続けるほど強靭なメンタルを持つ経営者はいないかもしれません。大志を持ち続ける以前に、社員や取引先といった債権者からのプレッシャーに抗うことが出来ず、精神的に負けてしまいます。


また、一般的な経営者は精神的に折れてしまっても、その後の事業をどの様に整理して良いか分からず、夜逃げをしてしまったり、最悪の場合、自死に至ることも多いと聞きます。その様な時の救済措置として、社会制度として破産法が用意されています。経営者の心情としては辛いかもしれませんが、事業を最後まで見届けることも大事な責務です。


社会として、必ずしも成功するとは限らない起業に挑んだ経営者を色眼鏡で見ることなく称えるべきであり、夢を果たせなかった経営者もいつまでも自責の念に捉われることなく、倒産という素晴らしい痛い経験を次なる機会に活かしてこそ、社会への貢献となるのではないでしょうか。その様な生きた生態系がこれからの社会に望まれると思います。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する