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7次産業!

皆さん、おはようございます!
今年のダボス会議では、例年以上に環境問題がクローズアップされました。企業活動において環境問題に取り組むことがあたり前だとする流れの中で、日本の企業のみが未だCSR的な捉え方をしている点が浮き彫りとなった格好で終えているところが印象的です。



最近、80歳代の現役経営者や研究者とお話しをする機会に恵まれ感じることがあります。この年代の方々は、戦前に生まれ、戦後の高度経済成長を牽引し、そして現在の情報化社会の中を生き続ける、3つの時代を俯瞰する方々であり、ご自身の経験値として、いまの時代の問題点を捉えて、異口同音に彷徨える日本の現在の姿に落胆されています。


既に世の中にはモノが満ち溢れているにも拘わらず、未だ工業社会における右肩上がりの経済を前提とする産業構造の中で、旧態依然とした経済合理性ばかりを追求しているところに問題があることを指摘されます。それは、私たちが暮らす地球環境をも蝕み、国内の地方と都会の格差を生じさせてしまい、軌道修正が必要であることを教えてくれます。


社会の枠組みとして、専門性ばかりを追求するが為に、全体像を俯瞰してものごとの本質を捉え、専門性を結集して横断的に課題を解決することが出来なくなっているところに、いまの社会の問題が潜んでいることも指摘されます。確かに、企業活動を見ていましても、分業化され専門性ばかりが深められていますが、コンテキストが弱いと思います。


これからの時代は、物質的な欲求を満たすことではなく、精神的な欲求を満たして行くことが強く求められています。頭でものごとを突き詰めて考えるばかりでなく、心の扉を開き自らの感性で捉えなければ、ものごとの本質が見えてこないことはあたり前だと思います。その様な問題意識を持つ人が増えつつありますが、動きが遅いところが課題です。


それは社会として目指すべき方向が不明確であり、情報化社会の中で生活者個々人がおもい思いの行動をとる結果として、社会の方向が定まって来ているところに理由があると思います。確かに情報技術を背景とした近未来社会の実現を提示する企業が世界中で増えてきていますが、生活者たちは必ずしもその様な社会を望んでいないのかもしれません。


GAFAの経営を司る人々が自分たちの子供にデジタル教育を施すかという質問に対して、多くの経営者がアナログな教育を行うという回答をしているところに、ものごとの本質が見えて来るように思えます。確かに情報化社会は私たちの生活を機能的で便利なものにすると思いますが、だからこそ人間として見失ってはならないものがあるでしょう。


経済の本質は、突き詰めると天然資源を活用して暮らしを豊かにするところにあります。これからの時代は差し詰め無尽蔵に天然資源を搾取することなく、地球環境のメカニズムに抗うことのないそのメカニズムに私たちも組み込まれていることを忘れることなく折り合いを付けて行くことが必要です。1次産業ではなく、7次産業が待たれるところです。


その為には、私たち生活者が今までの社会の枠組みという呪縛から解放され、感性を総動員してこれからの時代に必要な社会を思い描いていくことが望まれます。きっと人間である限りにおいて、同じ様な結論に至ると思います。そこに早く気付いた人々が行動を起せば、それに共感する人々が増えて行き、社会のスピードも速まって行くことでしょう。


今日もありがとうございます!
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