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財務数値を読むということ!

皆さん、おはようございます!
先週末、松本の林業会社の忘年会に参加させて頂きました。流石に山の男たちは酒が強く、気が付けば吞み屋を5軒ほどハシゴしていました。自らの身体を張って仕事をしている彼らの熱い思いは、いまの都会では見掛けない光景となってしまいましたね。



今ではなに不自由なく読み書きできる財務数値ですが、事業の実態を表現する手段として本当に便利なツールだと思います。言語でいうところの文法にあたる会計基準というものが存在するのですが、その会計基準にある程度の選択適用の余地があり、客体としての事業にどの様に迫り表現していくか、ある意味、自らの感性が試される部分だと思います。


逆にいえば、他人が作成した財務諸表についても、一見すればただ単に数値を羅列しているだけなのか、一定のストーリーを持って作成されたものなのかが直ぐに分かります。企業とは、有形無形の資源を活用して付加価値を生み出す存在です。当然に、経済環境にも左右されますので、企業のおかれた状況をいかに立体的に捉えるかが大切だと思います。


そんな財務との出会いは信用金庫に勤めてからです。地域経済への関心が強かったのですが、むしろ経済や経営に苦手意識を持っていたから、それを克服しようという意味もあって地域金融機関の門戸を叩いた経緯があります。ただし、高校では理系クラス、大学では心理学を専攻していましたので数字に対するアレルギーはなかったかもしれません。


信用金庫での仕事は、外から見えるスマートな格好良さとは異なり、非常に泥臭い村社会であった様に思います。今でこそ無くなったのかもしれませんが、営業成績を日々棒グラフにより追いかけられ、未達だと鬼軍曹の様な営業課長に詰め寄られます。大学を出たばかりの新人金庫マンにとっては、とても息苦しい社会人生活であったと思います。


そんな殺伐とした職場環境に転機が訪れたのは、お客様であった寿司屋の底地買取資金を紆余曲折ありながらも融資にこぎ着けた時です。やっと融資実行という日の前の晩に、突然、寿司屋の主から某都市銀行から融資を受けることにしたよと軽くあしらわれてしまい、卒倒したことを思い出します。このままでは、鬼店長から殺されてしまうと。


毎日、通い詰めてようやく手にした初めての融資をそう簡単に譲り渡す訳にはいきません。寿司屋の店主には情に訴えて慰留したものの、強敵である某都市銀行が収まる訳がありません。営業課長と担当者が飛んできて「ふざけるんじゃねー、お前の名前は何と言うんだ!」。胸元をつかまれながら、今にも喧嘩が始まる形相にはとても驚きました。


駆け出しの信金マンと言えば「私のお客様なのだから、うちで融資する」の一点張りで、1時間余り押し問答の末、ようやく某都市銀行の諸氏が引き下がって行きました。その時は、安堵感というよりも、怖さのあまり震えながら大泣きしていました。この時のことが武勇伝として支店内に伝わり、鬼軍曹より居酒屋で慰労して頂いたことを思い出します。


この時を境に、仕事に自信が持てるようになったと思います。バブル経済華盛りし頃ということもあり、不動産有効活用の提案をしながらの融資営業に傾注していたと思います。
財務数値というものは、様々な人々が織りなした事業を余すことなく表現するものでなければいけません。表現される数値の一つひとつに思いが込められるか否かが大切です。


今日もありがとうございます!
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