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役職定年という雇用慣行!

皆さん、おはようございます!
師走に入り、早いもので今年も残すところ10日余りとなりました。12月はイベントが多く、文字通り1年の総決算という様相を呈していましたが、それも無事に乗り切ることができ、来年に向けて良い感触を持ちながら新年を迎えることが出来そうです。



2025年には労働力人口の約6割が45歳以上になるそうです。バブル期の大量採用などで中高年社員の層が厚く、50歳を過ぎて管理職になれない人材がこれまで以上に出て来ていると言われています。日本では役職定年制度を設けている企業が多く、50歳代に役職を解かれると、給与と仕事に対するモチベーションが大幅に低下するようです。


定年後研究所とニッセイ基礎研究所による共同研究の試算では、50歳代が役職定年で遣る気を失う為に生じる経済的な損失が年に1兆5千億円にものぼるという。新卒一括採用し、社内で人材を育成する終身雇用や年功序列という日本型雇用制度の弊害が大量の「ヒラ中高年」を生んでいると言えます。一方で若手社員を採用しずらくもなっています。


人生100年時代において、これからの仕事に対する価値観が問われる現実だと思います。ピラミッド型階層組織において、上に行けばいくほど役職数に限りがあることはあたり前のことであるにも拘らず、企業は将来的な人事戦略など持ち合わせていないかのように、短視眼的なその場限りの考えで多くの新卒を採用してきたツケに見舞われています。


雇用される側も、その様な事は予め分かっていたにも拘わらず、役職という目標に向かって積極的に自身を会社に捧げてきたため、多くのサラリーマンは他の世界では通用しないスキルしか身に付けてこなかったということが出来るでしょう。その様な中で、中高年のやる気を引き出し、生産性をアップさせる施策を打ち出す企業が増えている様です。


50歳以上の社員を対象にキャリアの棚卸をし、自らの能力と目標をはっきりさせる講義や役員面接を経て、新たな職場に転進させる制度を設けたり、別部門への異動に挑戦できるフリーエージェント制度を採り入れた企業なども現れ始めています。新たなことに挑戦する際には、会社という枠組みを度外視してノウハウを身につける必要があるでしょう。


大学に戻って学び直す比率が日本の場合2%に過ぎず少ないのに対して、欧米では約20%が大学入学者に対する社会人経験者の割合だと言われています。中には、企業が求める人材に必要な教育プログラムの開発を目指している様なところもありますが、現実として終身雇用に甘え、自らの能力水準を把握していない中高年も多いとも言えるでしょう。


人生、絶えず学び直しの時代だと思います。これだけ速度の早い時代ですから、社会から求められる能力も絶えず変わりゆくものです。その様な時代の背景の中で、確固たる自らの専門的な能力を生かして果敢に社会と関わって行きたいものです。その為には、長年親しんだ企業風土から頭を切り替え、自らの次なる目標を再設定していく必要があります。


何気ない日々の会話に耳を澄ませば、自身の能力を生かし、自らが興味を抱く社会のニーズが意外にも多いことに気付くでしょう。その為には、自らが勤める会社以外の人々との交流に積極的に加わり、新しい人脈を切り開いて行くことも大切でしょう。人それぞれ異なる視点を持つものです。それが交わることにより新しい道が切り開かれるものです。


今日もありがとうございます!
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