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AIがもたらす社会!

皆さん、おはようございます!
街路樹の銀杏の葉も、黄金色に輝き始め街に彩りを添えています。今年は10月位まで暑い日が続いていましたが、ここにきて急激に寒さを増し始めています。既に北国では雪が降り始めてるようですが、季節の移り変わりを楽しめるのは幸せだと思います。



建設会社の鹿島は、日本マイクロソフトと連携し11月からビルの空調、照明などの設備の故障や異常の発生を事前に予測するサービスを始めたそうです。設備の稼働データをクラウドに集約し、AI(=人工知能)を使って分析することにより、ビル所有者が適切な設備更新時期を見定めたり、消費エネルギーを抑制できるようにしています。


多くのビルでは、中央管理室を設けて、建物内の電気や空調、水道などの設備の稼働状況を監視しています。今般の鹿島の取り組みは、中央管理室に集約したデータをクラウド上で管理できるシステムであり、データをマイクロソフトのAIを使って解析し、将来の異常発生を予見することにより、故障の手当てを素早く打てるようになります。


複数のビルを所有するオーナーは、設備の稼働状況を一元管理できるようになり、人員削減にもつながります。日本における人口減少下、労働生産人口が減っておりビルメンテナンス従事者の採用が厳しい状況にある中での朗報だと思います。きっと、オフィスビルに留まらず、商業施設、病院などの施設、更には戸建住宅にも広まっていくことでしょう。


これと似たような事例として、旅客機についているエンジンについても、飛行中のエンジンの稼働状況をエンジンメーカーが遠隔で集中管理していることをご存知でしょうか。不具合があれば、飛行中に応急処置を施し、パーツの交換が必要であれば、その飛行機の到着地に先回りしてパーツを送り届けるなど、修理する準備を円滑に行うシステムです。


AIといいますと、広告などマーケティングの分野での利用から始まり、ウ―バーやエアビーアンドビーの様なシェアリングエコノミーのプラットフォームでの利用へと広まりつつあります。確かに、それらマーケティングやプラット―フォームは新たなビジネスに結びついていますが、一方で既存マーケットにおけるパイの奪い合いとも言えます。


これに対して、今回のビル設備のAIにより管理は、従来の人海戦術に頼っていたビルメンテナンス業務の生産性の飛躍的な向上に繋がっています。しかも、業界の人手不足という課題をも解決する糸口になることは間違いありません。その意味では、AIが社会の課題を解決する本質的な部分での活用に見出されているといって良いと思います。


クルマの走行の安全性を狙いとする自動運転もそうですが、今後、電気をはじめとする地域エネルギーの自動制御(=マイクログリット)や製造工場における小ロット製品生産への対応など、様々な領域でのAI活用が期待されるところだと思います。これからの社会が、AIにより所謂、従来の仕事に携わら(=働か)なくて済むかどうか分かりません。


しかし、行き詰っている資本主義や貨幣経済をどの様に立て直して行くかという、人類にとってより創造的な仕事に人々は時間を費やしていくことが必要でしょう。闇雲に人々の行動をデータベース化しても、それをどの様な場面で活用するかが明確でなければ徒労に終わるような気がします。本当の意味での情報化社会はこれから到来するのでしょう。


今日もありがとうございます!
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