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Café!

皆さん、おはようございます!
GDPや株価などを見ていますと、未だ低い経済成長を続けている様ですが、この状況がいつまで続くのか、そろそろ心配になって来ます。実感の伴わない実体経済にカネ余り現象で株価は上げていますが、そろそろお金が逆回りしてもおかしくないでしょう。



世界的に歴史を振り返ってみましても、17~18世紀の英国や仏国のCaféが司ってきた役割は、政治、ビジネス、芸術を大きく揺り動かしてきた創発の場所として認識されています。そこに多くの人々が集まって来て、議論を交わしながら新しい方向性が見出していく、非常に人間臭い交わりの中から社会は変化を遂げてきたと言えます。


その当時に比べ、いまの社会は高度に分化した社会であり、政治団体、業界団体などの硬直的で旧態依然としたシステムの中で、一握りの人々の采配によりこれまでの遣り方を踏襲することにより物事が遂行されているということが出来るのではないかと思います。同じ人間が司っていると言いましても、閉鎖的でダイナミズムに欠けている思います。


いくら情報化社会により人々が自由に情報を受け取り、発信出来るようになったとはいえ、新たな知識を得て新たなアイディアや考えを創出する機会が増えても、やはり最後は人々が交わり建設的な議論を行わない限りは、社会を動かして行くことは難しいでしょう。その意味では、いまの社会の枠組みの壁が高くそびえ立っていることに憂慮します。


タイトルにあるCaféは小酒落た心地よい空間に留まらず、社会を動かして行く原動力としての人々がつながり合い交流する場所という概念で使用しています。いまの社会において、本当の意味でのCafé機能が失われており、これをどう再現して行くかを真剣に考えなければなりません。人々も暗にそのことに気付き始めていると思います。


新たな胎動として、一定の目的に従って人々が集うワークショップやフリーランスの働き方が増える中で、大手企業の働き方改革によりテレワークの導入が合い混じりコワーキングスペースなどにスポットがあたり始めています。そこでの交流の中から、同じ様な考え方を持つ人々の共感意識が芽生え、やがて個人の新たな一歩として影響を与えます。


企業組織という社会を取り上げてみれば、様々な能力や価値観を持つ人々が集まっていますが、それを効率良く運営して行く為に私たちが生み出したピラミッド型階層組織という分業された合理的な枠組み中に、私たちを押し込んでしまっています。個々人は非常に閉鎖的な環境の中で他者と共感することもなく精神的に追いやられてしまっています。


いま社会に求められているのは、今まで築き上げてきた枠組みの良きところは残し、悪しきを変えて行かなければならないことです。個々人が社会に疑問を抱いていても、一人では如何ともし難いものです。同じ様な考えを持つ共感できる人との意見交換を通して、自らの暗黙の意識を明確にすることで、初めて行動へと移すことが出来るものでしょう。


その様な意味から、過去にCaféが果たしてきた、人を出会わせ、一定のテーマに共感する者同士が意見を交換させる役割をいまの社会にも採り入れる必要があると思います。
何の柵もない自由な立場で人々がつながり合う中にこそ、これからの社会をより良き方向に導く回答が隠されています。オープンでフラットな場が求められているのでしょう。


今日もありがとうございます!
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