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心地よい街!

皆さん、おはようございます!
今週の金曜日、中小M&A事業の立ち上げを行っている会社で、社員向け研修の講師を仰せつかりました。自分の専門とする分野の研修ですので話しをする内容には困らないのですが、3日後に迫った研修用の資料作成の追い込みで大慌てです。



学生時代より街歩きが好きで、全国津々浦々、様々な街を見てきたと思います。自分の知らない、地域ちいきの歴史や文化を象徴する街の姿を見て歩きますと、その土地に住む人々がどの様な暮らしを営んでいるのか、とても興味深く染み入って来るものがあります。これもある意味、異文化体験を通した非日常を楽しんでいるのかもしれません。


その地域の人との交流を通して、いまの自分の生活との違いを比較しながら、新たな気付きを咀嚼しながら自身に採り入れて行くプロセスです。その様な過程を経て、日々の生活の中で狭まりがちな自らの視野を広げて行く作業なのかもしれません。しかし、最近の街は、どこへ行っても同じ様なチェーンストアの看板が目立つようになり残念に思えます。


それだけ、日本の経済が標準化、効率化に重きを置くスケールメリットを追求してきたことを表すものだと思います。全体最適の機能性ばかりを追い求め、個性豊かな部分最適を失ってきた歴史であったということが出来ます。人間の感性として、行き過ぎた無機質な社会よりも、もっと個性が認められる社会の方が心地よいものではないでしょうか。


先日、リニューアルオープンしたばかりの南町田グランベリーパークへ行ってみました。
街の高齢化が進み、郊外に住む高齢者を駅周辺に住換えさせ、郊外の広い土地には若い世帯に入居させる、東急の肝入りの街づくりがどの様なものであるのか興味深かったこともあります。街の核となるショッピングモールを見ればその完成度が窺い知れるでしょう。


確かに駅からモールへの動線がまるでテーマパークの入口の様に広い扇状の階段となっており、モール自体も各お店がオープンテラスの様に外に向けて開放的に配置されています。またモールに併設される様に広大な公園が設けられており、確かにランドスケープ(=景観)は、人間の心理をとてもよく考えた街並みになっていると思います。


しかし、残念なのはそこに入居しているお店がやはりどこにでもある商業施設の看板が立ち並んでいます。なるべく標準化された見慣れた店舗が立ち並ばない様に努力をした跡は見て取れますが、これだけの規模のモールに多くの店舗を一度に集積させなければならないので限界があります。やはり、自然発生的に作り上げられた街には敵わないでしょう。


その点、最近訪れた軽井沢には街としての歴史性や文化が兼ね備えられており、景観規制があるせいか街としての成熟度の違いを感じざるを得ません。この軽井沢にもチェーンストアの看板が目立つようになっていますが、それでも負けじと個人オーナーや中小企業が運営していると思しきお店が頑張っており、街の生態系として心地よく感じます。


本格的な情報社会の到来を迎え、これまでのマスマーケットを前提とした店舗からスモールマーケットを前提とした店舗に注目が集まる時代になると思います。規模の経済に迎合することのない魅力的なお店が多く生み出されることにより、荒廃した街もまた息づき始めるでしょう。今までの個人事業や中小企業とは異なる新たな事業形態が望まれます。


今日もありがとうございます!
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