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経営者にとって一番難しい判断!

皆さん、おはようございます!
外食産業といえば単一、多くても2つか3つの業態で多店舗展開するのが常套手段であると思います。最近知ったことですが、とある大手外食企業では、店舗立地にあわせて出店すべき業態を新たに開発しているようです。これも時代の流れなのでしょう。



事業が順風満帆に進捗している時であれば、売上と経費の足し算と引き算を間違いなく管理していれば、よほどのことがない限り経営がおかしくなることはないものです。
しかし、いまの様に売上が右肩上がりにあがらない先行きが不透明な時代は、新たな商品を見い出していかなければならないプレッシャーで経営者も青色吐息です。


それでも、いままで築き上げてきた収益基盤があれば、そこにコストをあわせていけば事業を存続させることは可能であり、生きた心地はしないかもしれませんが、経営が危機的な状況に陥ることはないでしょう。大変なのが、売上が上昇下降を繰り返し安定しない場合もしくは下降を続ける場合です。経営者はアクセルを踏み続けなければいけません。


この時の経営者の心理状態として、従業員やその家族を抱えて「倒産」という文字が頭をよぎりながら、それこそ夜も眠れない状況に陥ってしまうものです。事業上のちょっとしたことに期待したり落ち込んだりしながら一喜一憂、いやジェットコースターにでも乗った気分というのが正しい表現かもしれません。精神は躁鬱状態といって良いでしょう。


会社には、草創期、成長期、成熟期、衰退期がありますが、このうち草創期、衰退期の経営者の心理は同じ様なものかもしれません。まだ、草創期の方が事業が身軽であり、事業に対する夢がありますので、しがらみの多い贅肉のついた衰退期に比べてハンドリングし易いものかもしれません。経営者の精神的な負担は想像を絶するものだと思います。


逃げ場のない状態で、事業が立ち行かなくなっているにもかかわらず、どうすることも出来ないジレンマに陥ることも当然あり得るわけです。創業企業が10年後も事業を継続している確率が5%未満であるという統計があります。また、企業は事業を継続することを前提としていますが、未来永劫存続する企業は類稀であるといえるでしょう。


その様な現実の中で、多くの企業はこの社会から消え去っているといえます。しかし、経営者の立場として、自らの意思で会社を閉じるという判断が出来ないのも現実です。最後の最後まで壊れかけたエンジンのアクセルを思い切り踏み込み、ブレーキを踏めないのが経営者というものです。企業の規模に拘わらず背負っているものが大きいからでしょう。


しかし、それでは失速し激突してしまいますので、本来であれば少しでもソフトランディング出来るように、墜落する前に少しずつブレーキを踏む必要があります。ブレーキを踏むタイミングが経営者にとって一番難しく、冷静な第三者から助言を貰わないと出来ないものかもしれません。経営者としてやはり痛手を少しでも軽くする必要があります。


同じ様なことが後継者のいない中小企業経営者にもいえると思います。後継者がいないことから、経営者自らが引退するタイミングを逸してしまい、猶予のならぬ状況にまで至ってしまう心理は一緒ではないかと思います。社会の損失を少しでも軽減させるためにも、建設的に事業をソフトランディングさせる役割りも不可欠でしょう。


今日もありがとうございます!
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